早いもので11月に突入し、2023年も残り僅かとなりました。11月は秋と冬の境目、夕方の空もグラデーションとなり、心を奪われる美しさがありますね。空のグラデーションのように徐々に移り変わる季節の流れを体感できるのが11月なのかな、と思います。
さて、話は変わりますが、今日は映画鑑賞会についてお話しをしたいと思います。リワークでは月末に1度、メンバーと共に映画鑑賞をするプログラムを実施しています。鑑賞する作品についてですが、メンバーの決めた作品を見ていきます。まずは、提示したテーマに沿った映画作品をメンバーに紹介してもらいます。紹介は紹介文という形でとっており、出された紹介文は掲示をして、その中から投票で決める、という流れです。
紹介する作品や紹介文の内容には、映画の情報だけではなく、その人らしさも含まれています。卒業したメンバーの中には、「毎月読むのが楽しみ」、「映画の紹介文たちが一冊いの本のように感じられる」と映画を見るということだけではなくて、紹介文も楽しみにしている人たちも居ました。私自身も紹介文を読んで、心を弾ませています。
映画鑑賞会を経験することの意味ですが、作品を通じてメンバーと気持ちを共有できる体験が持てること、というのがあります。自分だけで映画を見る楽しさもありますが、誰かと体験を共有できることも私たちの内面を豊かにしてくれます。また、自分では率先して鑑賞しない作品に触れることで新しく世界が広がる体験にもなります。作品によっては、合う・合わないは当然ありますが、それも自分自身を理解することに繋がるでしょう。
リワークで映画を見るということに何の意味があるのだろうか、と最初は戸惑うメンバーも居ますが、映画鑑賞会のプログラムを通じて上記したような体験を、いつしか体験していきます。もちろん、上記以外の体験をしているメンバーも居るでしょう。
月に1度、映画鑑賞会というプログラムだから体験できることがあります。1つの作品を通じ、起きる自他の体験を共有し見えてきたことは、『今』その作品を、『今』のリワークメンバーと見ている、『今』の自分だからできることかもしれません。しかし、そこに留まりましょう、ということではなく、『今』を『その先』へと繋げてもらえたら、と思います。