今年も残すところ、2ヶ月となりましたね。あっという間に感じられた人や、
やっと1年が終わると感じられた人など、感じ方はそれぞれなのではないでしょうか。
リワークでは、メンバー全員で一つの作品を作り上げるグループ作業という取り組みがあります。リワーク通信秋号の作製を終えて、また新たな作業が始まり出す時期でもあります。新たな作業を始める前には、先ずは終わりをむかえた作業について、必ず振り返りを行います。
前回のグループ作業に参加されていた方は、グループでの大仕事に何を見出だし、何を得られたのでしょうか?
今回の作業では、メンバーさん一人ずつ異なる体験をされていたように思います。またグループ全体の問題も振り返りでは、取り上げられていたように思います。その中でスムーズに作業が進むと、「自分の問題が表面化しなかった…。」と、個人の課題に向き合いにくさを感じておられる人もいたようです。
では、問題が表面化しなかったから、それで良いのでしょうか。次回のグループ作業で、自分をつらい状況に置くことで問題を表面化することを待つことが良いのでしょうか。それって、自分に目を向けるのではなく、周囲に頼っている部分が往々にしてあるのではないでしょうか?どうして、その考えになったのか、どうしてスムーズに進んだのかを考えることも必要ではないでしょうか?
比較的スムーズに仕事が進んだ作業でも、何も考えずに作業に取り組んでいたということはないと思います。振り返ることはたくさんあるのではないでしょうか。
スムーズに進めるために、自分は何に気を遣っていたのかを考えてみてはどうでしょう。その気の遣い方は過剰ではありませんでしたか?普段と違う気の遣い方をしていませんでしたか?
環境が整っていても、丁寧に自分の言動を振り返ることで、自分の課題が見えてくるかもしれません。
さて、前置きはこの程度にして…
グループ作業を振り返ることと同じように、今年1年の自分自身についても、振り返ってみませんか?
辛かったなら、何に辛いと感じたのか、辛い状況をどのように対処したのか…
嬉しかったことや楽しかったことは何か、それらは、ふと舞い降りてきた喜びだったのか、自分で掴みにいった喜びだったのか…
休職前と比べると自分は成長した、変わったと思える1年だったのなら、どのように成長したのか、何が変わったのか…
やりっ放しではなく、振り返りを行うことで、同じ事を繰り返していないか、自分の行動パターンが見えてくると思います。その同じパターンに気づくことが、同じことを繰り返さないためには必要です。
私たちの人生は、これから先もまだまだ続きます。これまでの積み重ねが、今後をつくると、私は考えています。だからこそ、今をちゃんと整理して、次に繋ぎたいものです。
リワークでも、今年一年を振り返るような、テーマを与えられることが多くなる時期です。10月末。「もう振り返るの?」ではなく、今振り返るから、残りの2ヶ月の過ごし方を考えられ、次の年に繋がるのです。
今年もまだ2ヶ月あります。2ヶ月ゆっくり、たっぷりかけて、この1年を振り返ってみませんか?1年分を振り返ることは、容易いことではないかもしれません。先を考えるのであれば、先ずは今までの自分を振り返ることが必要だと思います。