今年もあと数ヶ月。日中は暑さが残って居ますが、夜は肌寒く感じることが増えてきました。秋になると美味しい食べ物や綺麗な紅葉、たくさん素敵なものがありますよね。

 さて、リワークでは、朝の一言や個人プレゼンテーションのプログラムなど、様々な場面でメンバーの皆さんが好きなことや楽しかったこと、経験してきたことを共有する機会があります。アーティストのライブでの経験や旅先での出来事、最近読んだ本についてなどの話を聞いていると、メンバーの皆さんがどのようなことをその時感じていたのだろうと思うことが多いです。その中で共通してあるなと思うのが、五感を使って楽しんでいる人が多いのではないかな、ということです。

アーティストのライブや楽器を演奏していると耳から聞こえてくる音だけでなく、奏でられた音とともに伝わる振動やその場を共有している人との一体感などを感じます。旅先では訪れた場所の景色や食べ物などを楽しむ方が多いのではないでしょうか。そこでは、景色や食べ物の見た目を目で見て楽しむ、食べ物はもちろん食べて味覚で楽しむ他に、その時に感じた風や暑さは皮膚で感じていると思います。本を読めば、ストーリーを楽しむだけでなく、登場人物に感情移入したりして、体の感覚も使って登場人物が感じていることを想像する方もいるのではないでしょうか?

もちろん、人は様々な感覚を使いながら日々の生活を送っていると思います。ただ、意識してその感覚に注意を向けてみる、何を今自分が感じているのかを考えることは少ないのではないでしょうか?こうした感覚はせわしなく流れていく日々の生活の中では見落とされがちです。自然と感じていることに一度立ち止まって注意を向けてみてください。単に好きだ、楽しい、あるいは嫌だなと感じることでも、何がそう感じているのか自己理解を深め、自分について新たなことを発見するきっかけになるかもしれません。