Walkingがメンタルヘルスに非常によい影響を及ぼすということは、良く知られており、リワーク内でも一日の目標に取り入れておられるメンバーも多いようです。

 

セルフチェックプログラムで、他のメンバーがWalkingの話題をされることで、今まであまり歩く習慣のなかった人も、ちょっと歩いてみようかな?と言う気になってきたり、雨の日は歩けなくて身体が重いけど皆どうしているかな・・・などと、気持ちよく身体を動かすアイデアや、知恵が交換されることもあります。身体を動かすと気持ちいいのは分かるが、なかなかその気力が湧かない・・・、皆どうしてるの?といったディスカッションになることもあります。

 

私自身、以前はWalkingの習慣が全くありませんでしたが、せっせと歩いておられるご近所さんが、歯を磨かないと気持ち悪いのに似て、歩かないと身体が重くて、今では歩きたくて仕方がないのだと言うのを聞いて、自分もやってみると確かに翌朝の身体の軽さが違う!と実感したのが始まりでした。当時は家族のだれもついて来ない時は、好きな音楽を聴いたり、考えごとしたり・・・、それはそれでよい時間ではありました。

犬を飼うようになってからは、犬が喜ぶ様子を見ることは一つのモチベーションではありますが、面倒くさくなって家族で散歩のなすり合いをすることもありました。家族に押し付けて、ゴロゴロ過ごした次の日は、案の定身体が重たく感じて、歩いておけばよかったな~と、思うことも度々でした。

 

ところが、最近Walkingが待ち遠しくなるお供を見つけました。それは、片耳にイヤホンをして聴く朗読です。昔から読もうと思いながらなかなか読む時間や機会、気力のなかった作品を片っ端から聴くのです。先が気になって気になって、帰ってから家事をする時にも止めずにずっと聴いていて、やたらと家事がはかどるありがたいお供です。子どものころ、夢中になって小説を読んだり、何回も読み返す程好きだった本がありましたが、最近は目が見えにくくなったことだけでなく、現実がこびりついて外れにくくなって、非現実の世界に没頭できていなかったことに気付かされました。自分でゆっくり物を考える時間もいいものですが、ながらで時間を気にせず物語に夢中になれる心地よさは、Walkingをさらに楽しいものに変えてくれます。時々、いいところで朗読が途切れ,続きの本を買わざるを得ない場合もあるのが玉に瑕ですが・・・。

 

歩くのしんどいな~と思った時、家事がしんどいな~と思った時、読みたかった本の朗読のお供をぜひ試してみてください。