今年も残すところあと少しとなりました。昨年に引き続きコロナに翻弄される1年でしたが、今年は感染防止の対策を講じながら通常にできるだけ近い形でプログラムを行ってきました。その中に、決められたテーマに沿ってメンバー全員で話し合う「グループ・ディスカッション」があります。今年も予定通り月に1回のペースで実施することができました。ディスカッションのテーマは、「休職経験を振り返る」と「復職に向けて」の2つがあり、これらを月ごとに交互に入れ替えて行っています。
休職に至った経緯を振り返り、それをふまえてどう復職に向かっていくか、自分の中で考えていただくだけでなく、メンバー皆の前で話すことが重要な意味を持つと考えています。休職前に過ごした時間は平穏ではなく、多くの苦しみや傷付きを伴った時間でもあったと思います。そのような過程を振り返ることは、誰にとってもつらい作業だといえます。しかし、一人ではなくグループの中でメンバーと共に振り返ることで、別の角度からその経験をとらえ直すことができます。その過程で抱いた感情も、メンバーと分かち合うことを通して、客観視することができるようになります。そのことを通して、復職に向かう力を徐々に取り戻していただくことを目指しています。グループの力、一人ではなくともに考えるメンバーがいてこそ現実に向き合える大切な時間であると言えます。
来年もコロナを警戒しながらにはなりますが、このような重要な時間である「グループディスカッション」が通常通り行われるように努めていきます。