毎週、月曜の午前のプログラムは、セルフチェックとソリューション・フォーカスドアプローチを行なっています。
月曜日のしょっぱなが、先週一週間を振り返って、今週をどう過ごしていくか考えていくことからスタートするのです。
先週、何も問題なく過ごせて、生活習慣目標も達成率が高かった人にとっては、あまり負担は感じられないかもしれませんが、
中には、
「先週、寝坊してしまったな…」
「ほとんど目標を達成できなかったな。こんな状態で、みんなの前で振り返りをするなんて…スタッフに何を言われるんだろうか」と憂うつに感じる人にとっては、苦痛な幕開けとなってしまうことも否めません。
そうなると、月曜日にリワークに行くのが億劫に感じられるようになっていくかもしれませんね・・・
しかし、
「目標を別のものに変えてみたけど、今週もうまくいかなかった。」というのを、毎週欠かさずに、素直に持ってきてくださるメンバーさんがいらっしゃいます。
「自分がどこに向かっているのかわからない」と言いながらも、前に進んでいこうと、自分の課題に向き合っておられます。
“努力してみて、工夫してみたけど、うまくいかなかった。”
それがわかったというのは、やっぱりやってみたからこそわかることだと思います。
向き合わないで、違う方ばかり向いていると、何も問題は改善されていかないし、
同じことがずっと続いていってしまいます。
何も気付かけないままの状態が、続いてしまうのです。
自分のことを一番よく知っているのは自分自身。
他の誰かに何か言われたとしても、本当に自分と向きあおうという気持ちが作動していなかったとしたら、気づくのは難しいように思います。
やってみた努力そのものが重要なことですよね。
なので、私はみなさんのセルフチェックをいつも楽しみにしていますし、困難に立ち向かおうとされている姿を、素晴らしいなと思いながら拝見させていただいています。
毎週、毎週、こうしてセルフチェックの時間、メンバーさんたちは、自分について考えていこうと向き合っておられるように感じます。
生活記録や生活習慣目標は、ありのままの自分の姿が記録として残っていきます。
しばらくして、ご自身で振り返ってみると、こんなに変化が起きていたのかと気づくことにもつながるでしょう。
次第に、体調や気分が悪くなったときを意識することができ、原因も意識できるようになっていくと、“疲れたあとは無理をしない”と、負荷をかけすぎないようにしたり、予防できるようにもなっていきます。
こういった地道な積み重ねが、自己管理だけでなく、自分について考えていくベース作りにもつながるように思います。
身体の調子を崩して、仕事を休んでしまったから、二度と仕事ができないというわけではないし、
足を痛めてしまったから、毎日行なっていたランニングをやめてしまうと、マラソンできないというわけではありませんよね?
「目標に向かって進んでいきたい」という気持ちがある限り、
必要なときは努力し、必要なときは休憩し、必要なときはゆっくりなペースでやっていく。
それは、自分自身の目標に近づくために必要なものです。
「こうなりたい」
「こうありたい」
という自分を大切に。
有意義な連休を過ごして下さいね。
こころのクリニック和−なごみ−
リワークプログラムCRESS