ストレスに気づく
年が明けて、約2ヶ月。皆さまはいかがお過ごしでしょうか?まだまだ、寒い日も続きます。体調管理をしっかりとしたいものですね。
体調管理ときくと、皆さまはどのようなことを頭の中にイメージしますか?どのようなことに気をつけようと思いますか?
「睡眠時間は充分にとれているか?」それとも、「食生活は乱れていないか?」または「ストレスになるような出来事はなかったか?」
思い描いたことは、それぞれ多様にあったと思います。今回は、ストレスに着目して、お話したいと思います。「自分自身の心身の異変にいかに気づくのか」という視点から、話をすすめていきます。
リワークでは、週に1回、グループミーティングというプログラムがあります。その中の1つに、ストレスマネージメントという項目があります。
リワークに限らず、それぞれの職場でも、メンタルヘルスについてはよく耳にするようになり、2015年にはストレスチェックが義務化されるようになったと思います。
職場におけるストレスマネージメントは、
① 早期発見と予防
② 事業主は、社員のストレスケアを行う
③ 社員は、セルフケアを行う
という、3点が大きな目的として掲げられていると思います。リワークでは、上記3点の中の、“セルフケアを行う”という視点で、講義を行っています。
ストレスマネージメントの講義の中では、一番大事にしてもらいたいこととして、自分がどのようなことをストレスに感じているのかということに、まずは気づくことを大切にしてもらいたいとお伝えしています。
人の体は、何か外部からの刺激によって、異変が生じると、元の状態に戻そうとする働きが、自然と起こります。
例えば、夏。じりじりと暑い太陽の日差しや、じめじめとした湿気で、とても不快に感じますね。すると体は、暑さという刺激から体を守り、もとの状態に戻そうと、汗をかいて暑くなった体の体温を下げようとします。
このように、自然と体は何らかの刺激(ストレスの要因)から、自身を守ろうと働きます。しかし、自然な体の働きにまかせたまま、長期に渡ってストレスにさらされ続けると、体はその刺激(ストレス要因)から自身を守りきれなくなり、いわゆる「しんどい」「辛い」状態に陥ってしまいます。
この「しんどい」や「辛い」状態になる前に、自分はどのようなことに、ストレスを感じているのか、知らぬ間にストレスに晒され続けて、心身ともに悲鳴をあげていないか、自分自身をケアする必要があります。
ケアするためには、まずは自分がどのような状態か気づく必要がありますね。
「これは、ストレスだな〜」と気づきにくい方、感じにくい方がいらっしゃると思います。
ストレスの要因には、様々なものがあります。大きく2つに分けられます。
1つ目は、自身の人生を大きく左右するような出来事(ライフイベント)。例えば、進学・卒業、結婚、死別…など。
2つ目は、日々感じるイライラする出来事。例えば、通勤の満員電車、車の渋滞、暑さや寒さ…など。
どちらも、例であげた以上にたくさんあると思います。
リワークでは、メンバーさんにそれぞれ10個ほど書き出してもらうということをして頂きました。どちらもすらすらと書き出すことが出来る方は少ないように思いました。日々のストレスやライフイベントによるストレスは、どなたも日々たくさん受けているはずです。しかし、実際には、「何がストレスだろう?」と悩んでしまう方が多い。
何にストレスを感じて、どんな状況になっているかを、自分で捉えることができなければ、対策もなかなか考えられないと思います。