桜は散り始めていますが、春らしい暖かい日は増え、過ごしやすい季節になりました。先日、リワークの季節の行事として、大阪城公園までお花見に行ってきました。コロナの影響を受ける前は、春のお花見や秋のBBQなど、季節ごとにクリニック外での行事を企画し楽しんでいただいていました。コロナ禍によりしばらく中断していましたが、今回3年ぶりにお花見に行くことができました。

 

 

 

 クリニックから桜の名所である大阪城公園まで徒歩30分ほどの道のりでしたが、当日はお天気にも恵まれ、気持ちのよいウォーキングとなりました。公園では、桜の木の下にブルーシートを敷いてしばしくつろいだあと、各々自由に散策しました。最高の1枚を求めて撮影スポットをじっくり探す方、屋台でクレーブやホットドッグを買って楽しむ方(私も屋台の誘惑に負けました)、いつもと違う屋外の新鮮な空気を吸いながら、皆で春の訪れを楽しむことができたと思います。

 

 こういった行事の時には普段とは違うメンバーの皆さんの表情に出会うことができます。リワークプログラムに集中している時の真剣な表情とはまた違って、より自然な、感情を開放した表情なのかもしれません。「オン」と「オフ」の切り替えのように、一人の人にいろいろな側面があるのは当然のことですが、いつもと違う状況下で、ある人の意外な一面を発見し、それを通して相互の理解が深まることは社会の中でよく経験することです。

前回のお花見では、ブルーシートで円になってそれぞれに持ち寄ったお昼をいただきながら会話を弾ませました。黙食を行っている現状を考え、今回はお昼休憩をはさんでの一日通した行事ではく、午前中のみの散策となりました。ささやかな企画でしたが、メンバー同士の相互理解が深まる機会になったのではないかと思います。