じめじめと蒸し暑い日が多くなってきましたね。本格的に梅雨入りしたようですね。リワークでは、朝の一言で“てるてる坊主”の謂れを紹介して下さったりと、梅雨に対するネガティブな思いをユニークに変えようと工夫をされる方もいらっしゃって、興味深いなと、メンバーさんの不快感に対する対策の仕方が様々にあるのだなと感じています。恵みの雨でもあると思いますので、何とか乗り切りたいものですね。

 今回は、リワークのプログラムの中の一つである、グループミーティングについて取り上げたいと思います。グループミーティングでは、「セルフケアと再発防止」をするためには、どんなことに取り組めるかという視点で進めていきます。そんなグループミーティングも今回のタームのまとめに入っています。このブログでは、グループミーティングで取り組んできた内容をもとに、大切にしていただきたいなと思うことをまとめたいと思います。

 グループミーティングでは、ストレス・マネージメント、認知療法、アサーション・トレーニングの3つを順に学んでいきます。それぞれから得られた内容を、ご自身のセルフケアや再発防止に役立たせてもらうことが狙いです。
 
 ストレス・マネージメントでは、「まずは、自分がストレスに曝されているということや、ストレス反応が生じているということに気づくことが大切」だと伝えてきました。リワークのメンバーさんの中には、なんとなくストレスはあるな〜と思うけど、何にストレスを感じているのか、ストレスに曝されているときに自分にはどんな異変が起きているのかはわからないと語られる方が多いように思います。ストレスに気づかなければ、対策や対処法を考えられないと思います。「しんどい状況が続いているな…」と感じているけど、どうすると良いかわからないという方は、まずは何にストレスを感じているのかに気づけることから始めてみて下さい。
 そして、それぞれのストレスに対策をしていきましょう。対策の仕方も人それぞれだとは思います。「仲間で食事に行く」「カラオケに行く」「スポーツをする」などのように、問題となる出来事を一旦おいて、どんよりした気分を晴れやかにしてみたり、溜まったストレスを発散してみたりする方法もあります。他には、「締切を延ばしてもらおう」「誰かにこの仕事を手伝ってもらえるよう依頼をしよう」などと、直面している問題に直接対策を行う方法もあります。
その他、相談してみたり、その場から離れてみたり、自分の考え方に幅をもたせてみたり、方法は様々ですね。ここで重要なのは、どれか一つに頼るのではなく、いろんな方法や対策を持てていること、適切に対策が使えていることです。例えば、疲れを癒やす対策として、“眠ること”一つで勝負!と感じていた方がいたならば、眠ることの他に、ゆっくりお風呂に入る、ヨガをしてみるなど、いくつか持っておけると良いと思います。

 認知療法では、心が動揺している時に、偏った考え方や現実とは異なる考え方をしてしまうことがあること、ご自身の思考のパターンもあるかもしれないことに焦点をあてて考えていきました。
 気持ちが揺れ動いたときに立ち止まって、自分の気持ちに目を向けてみると、自身の特徴が見えてきます。ぐるぐると良くない方向へと考えていた思考のパターンも見えてくるかもしれません。考え方の幅を広げて柔軟に考えることによって、ある出来事があったときに気分の落ち込みが100%辛い状況だったのが、78割くらいに和らいだり、気分や症状の回復に月単位かかっていたのが、半月や週単位など早くなったりしていきます。気持ちが楽になると、どういう風にできそうかという解決策も考えられるようになります。

アサーション・トレーニングでは、相手の気持ちを配慮し、相手の思いや考えも傾聴、尊重した上で、自分の気持ちや感情、意見などを素直に、また状況に応じて適切に表現することを学んでいきました。スムーズに仕事をしていく上で、どのように周囲とコミュニケーションを取れると良いかを考えてみることで、どんな場面で自分は攻撃的な関わりになっていたのか、もしくは、ぐっとこらえて我慢する関わりになっていたのかも見えてきます。

 ストレス・マネージメント、認知療法、アサーション・トレーニングのそれぞれで様々なことをお伝えしましたが、“これさえやっておけば大丈夫!”という万能薬のようなものではないですし、しんどいと考えなくなることや、不安だと感じなくなること、ストレスの要因がなくなることが望ましいことでもありません。感じた気持ち、生じた考え、直面している課題とどう向き合っていくのか考えてみることが大切なことですので、自分の気持ちがどうなっているのかに目を向けてみる時間も持ってみてください。
 どうしようもなく辛くて、しんどくなる前に、自分の働きやすい環境を自ら構築し、自分で自分をケア出来るようになると良いですね。