11.リワークプログラムCRESSの実績(2012年7月~2023年9月)
リワークプログラムCRESSのスタートは2012年7月。最初は週2日、午後1時半~4時の開催でした。2012年9月より午前10時~午後4時に時間延長。この時間枠がリワークの実施時間になります。その後、開催日数を増やしました。2012年10月から週3日、同年11月より週4日、2014年5月より週5日となり、現在のリワークプログラムCRESSに至ります。メンバーはリワークに参加することで、「週5日、午前10時~午後4時の1日6時間」の集団療法を、毎日の生活の中に位置付け、復職に向けた心の仕事に取組むことになります。
[A] リワーク平均利用者数(直近のデータ:2023年1月~9月)
2020年1月~2023年9月の平均利用者数は、約18人です。
[B] リワーク参加者(全期間)の参加人数と年齢、性別の内訳
リワークには、「再参加メンバー」が8名おられます。再参加メンバーとは、リワークを卒業して復職したが、その後再休職になり、かなりの時間を経てリワークに再参加するケースです。以降の実績において、再参加メンバーはダブルカウントし16人として考えています。
[B] リワーク参加者(全期間)の参加人数と性別、年齢の内訳
[C] リワーク参加者(2020年~2023年9月)の業種の内訳
(日本標準産業分類に基づく)
[D] リワーク参加者(2020年~2023年9月)の疾病の内訳
[E] リワーク参加者(全期間)の転帰 ―卒業、中断、在籍中の内訳―
リワークに参加されたメンバーの転帰を3つに分けて示します。
①「卒業」はリワークを最後までやり通して卒業したメンバー(復帰および再参加メンバーを含む)
②「中断」は参加途中でリワークに来られなくなり、リワークに復帰できず中断となったメンバー
③「在籍中」は、2023年9月末の時点でCRESSに在籍中のメンバー
人数の横の( )内の数字は、「復帰メンバー」の内訳。復帰メンバーとは「一度はリワークを中断したが復帰し、最終的には卒業したメンバー」を意味します。
人数の横の[ ]内の数字は、「再参加メンバー」の内訳。
[F] リワーク卒業メンバー(全期間)の転帰 ―復職、転職、休職、無職の内訳―
リワークの卒業メンバー277人([E]リワーク参加者(全期間)の転帰 ―卒業、中断、在籍中の内訳―の表)がどういう状態でリワークを卒業したかを以下の4つに分けて示します。
①「復職」は、休職した職場への復職を実現した卒業メンバー(部署異動しての復職も含む)。元の職場への復職を目指すことは本来のリワークの参加条件でもあります。
②「転職」は、休職した職場とは違う職場への就職を決めた卒業メンバー。この場合は、リワーク在籍中に、職場を退職し、リワークに参加しながら就職活動に取組む必要があります。ただ、転職活動の多忙さによってリワークへの参加が不十分になる場合は、転職活動に集中するためにリワークは終了します。それは、元の職場への復帰を目指してリワークへの参加を希望されて待っている方に、リワークの席を譲っていただく意味もあります。
③「休職」は、休職した職場に雇用されているが、復職していない卒業メンバー。つまり、リワークへの参加開始時と、状況は変わっていません。このほとんどは、復職・退職・転職のいずれもリワークの在籍中には決定がされず、参加期限の1年に至った方たちです。
④「無職」は、リワーク在籍中に元の職場を退職するも、次の就職先が決まっていない状態でリワークを卒業したメンバー。
[G] リワーク卒業メンバー(全期間)の在籍期間
リワークの卒業メンバー277人の在籍期間(リワーク初日から最終日までの日数)を示します。復帰メンバー([E]リワーク参加者(全期間)の転帰 ―卒業、中断、在籍中の内訳―の表の下の説明)19人の在籍期間は、リワークの中断期間(職場の休職期間に該当)込みで考えているので、必然的に長くなる傾向にあります。平均在籍期間は、230日(8ヶ月弱)です。
在籍期間のデータを見るときに大事な視点は、「数字」としての在籍期間ではなく、その時間の中でメンバーが再発予防できる自分に変わるために、どれほど中身ある経験を得たのか、という視点です。
リワークプログラム 目次
- ●リワーク定員
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24名
- ●開催時間
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月・火・水・木・金の週5日 10時~16時
- ●料金
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自立支援医療適用により、約850円(自治体により変わります。月の上限負担額が決まります。)