9.リワークプログラムCRESSの実績(2012年7月~2022年6月)
リワークプログラムCRESSのスタートは2012年7月。開所当時は、週2日、午後1時半〜4時の開催でした。2012年9月より午前10時〜午後4時に時間延長。この時間枠がリワークの実施時間になります。その後、開催日数を増やしました。2012年10月から週3日、同年11月より週4日、2014年5月より週5日となり、現在のリワークプログラムCRESSに至ります。メンバーはリワークに参加することで、「週5日、午前10時~午後4時の1日6時間」の集団療法を、毎日の生活の中に位置付け、復職に向けた心の仕事に取組むことになります。
[A] リワークプログラムCRESSの参加人数と年齢の内訳
メンバーの参加開始日 | 参加者 合計 (人数) |
参加者の年齢の内訳(人数) | |||
---|---|---|---|---|---|
20代 | 30代 | 40代 | 50代~ | ||
2012年7月~2015年 | 116 | 22 | 32 | 46 | 16 |
2016年 | 35 | 7 | 9 | 11 | 8 |
2017年 | 34 | 9 | 15 | 5 | 5 |
2018年 | 38 | 8 | 11 | 14 | 5 |
2019年 | 31 | 5 | 11 | 8 | 7 |
2020年 | 36 | 8 | 13 | 10 | 5 |
2021年~2022年6月 | 48 | 10 | 15 | 10 | 13 |
総数 | 338 | 69 | 106 | 104 | 59 |

「2012年7月から2015年末まで」と「2021年から2022年6月末まで」の実績は、それぞれ一まとめにしています。
リワークには、「再参加メンバー」が7名おられます。再参加メンバーとは、一度はリワークを卒業して復職したが、その後再休職になり、かなりの時間を経てリワークに2回目の参加をするケースです。以降の実績において、再参加メンバーはダブルカウントし14人として考えています。
[B] リワークプログラムCRESS参加者の転帰 ―卒業、中断、在籍中の内訳―
リワークに参加されたメンバーの転帰を3つに分けて示します。
①「卒業」はリワークを最後までやり通して卒業したメンバー(復帰および再参加メンバーを含む)。
②「中断」は参加途中でリワークに来られなくなり、リワークに復帰できず中断となったメンバー。
③「在籍中」は、2022年6月末の時点でCRESSに在籍中のメンバー。
メンバーの参加開始日 | 参加者 合計 (人数) |
参加者の転帰の内訳(人数) | ||
---|---|---|---|---|
①卒業 | ②中断 | ③在籍中 | ||
2012年7月~2015年 | 116 | 87 (5) [2] |
29 | 0 |
2016年 | 35 | 29 (2) [0] |
6 | 0 |
2017年 | 34 | 26 (2) [0] |
8 | 0 |
2018年 | 38 | 32 (2) [2] |
6 | 0 |
2019年 | 31 | 25 (1) [0] |
6 | 0 |
2020年 | 36 | 26 (2) [0] |
10 | 0 |
2021年~2022年6月 | 48 | 24 (1) [2] |
9 [1] |
15 |
総数 | 338 | 249 (15) [6] |
74 [1] |
15 |

人数の横の( )内の数字は、復帰メンバーの内訳。復帰メンバーとは「一度はリワークを中断したが復帰し[リワークの中断について参照]、最終的には卒業したメンバー」を意味します。
人数の横の[ ]内の数字は、再参加メンバー[リワークプログラムCRESSの参加人数と年齢の内訳の脚注参照]の内訳。
[C] リワークプログラムCRESS卒業メンバーの転帰 ―復職、転職、休職、無職の内訳―
リワークの卒業メンバー249人(上の表)がどういう状態でCRESSを卒業したかを以下の4つに分けて示します。
①「復職」は、休職した職場への復職を実現した卒業メンバー(部署異動しての復職も含む)。元の職場への復職を目指すことは本来のリワークの参加条件でもあります。
②「転職」は、休職した職場とは違う職場への就職を決めた卒業メンバー。この場合は、リワーク在籍中に職場を退職し、リワークに参加しながら就職活動に取組む必要があります。ただ、転職活動の多忙さによってリワークへの参加が不十分になる場合は、転職活動に集中するためにリワークは終了します。それは、元の職場への復帰を目指してリワークへの参加を希望されて待っている方に、リワークの席を譲っていただく意味もあります。
③「休職」は、休職した職場に雇用されているが、復職していない卒業メンバー。つまり、リワークへの参加開始時と、状況は変わっていません。このほとんどは、復職・退職・転職のいずれもリワークの在籍中には決定がされず、参加期限の1年に至った方たちです。
④「無職」は、リワーク在籍中に元の職場を退職するも、次の就職先が決まっていない状態でリワークを卒業したメンバー。
メンバーの参加開始日 | 参加者 合計 (人数) |
卒業人数 (人数) |
卒業メンバーの転帰の内訳(人数) | |||
---|---|---|---|---|---|---|
①復職 | ②転職 | ③休職 | ④無職 | |||
2012年7月~2015年 | 116 | 87 | 86 | 1 | 0 | 0 |
2016年 | 35 | 29 | 27 | 0 | 2 | 0 |
2017年 | 34 | 26 | 25 | 1 | 0 | 0 |
2018年 | 38 | 32 | 32 | 0 | 0 | 0 |
2019年 | 31 | 25 | 25 | 0 | 0 | 0 |
2020年 | 36 | 26 | 23 | 2 | 1 | 0 |
2021年~2022年6月 | 48 | 24 | 19 | 1 | 3 | 1 |
総数 | 338 | 249 | 237 | 5 | 6 | 1 |

[D] リワークプログラムCRESS卒業メンバーの在籍期間
リワークの卒業メンバー249人の在籍期間(リワーク初日から最終日までの日数)を示します。復帰メンバー(リワークプログラムCRESS参加者の転帰 ―卒業、中断、在籍中の内訳―の脚注参照)15人の在籍期間は、リワークの中断期間(職場の休職期間に該当)込みで考えているので、必然的に長くなる傾向にあります。平均在籍期間は、223日(7ヶ月半ほど)です。
在籍期間のデータを見るときに大事な視点は、「数字」としての在籍期間ではなく、その時間の中でメンバーが再発予防できる自分に変わるために、どれほど中身ある経験を得たのか、という視点です。
