2.復職を実現するためのリワークプログラムCRESSでの取組み
リワークプログラムCRESS(以下、本文中は「リワーク」という用語で通します。「リワーク」と出てきたら、当院の「プログラムプログラムCRESS」を意味しています)は、職場復帰を目標とします。より本質的にはメンバーがリワークでの治療的経験を通じて変化することを目指しています。それは、どういう変化なのでしょう?
復職後に再び休職した時と同じような苦しい状況に直面したと想像してみて下さい。それは、上司との人間関係の苦しみかもしません。職場で孤立する苦しみかもしれません。職場の自分に対する待遇への不満かもしれません。仕事がこなせないのに、「今の自分では仕事がこなせないから助けて欲しい」と言えない苦しみかもしれません。
休職した時には、この苦しみを解決するために、「職場に行かない(行けなくなる)」という解決方法を取りました。つまり休職です。実際には、これは解決ではありませんでした。
リワークで目指しているのは、その方が休職した時と同じような苦しい状況に復職後に直面した時(多くの場合、直面するでしょう)、「職場に行かない(行けなくなる)」という解決方法に依存しなくても、この苦しみを乗り越えられる自分に変化することです。そういう新しい自分に変化して復職することが再休職を予防します。仕事を人生の中に健康的に位置付けられる自分への変化です。
- 1
- リワークに毎日通うリワークが職場です。リワークに休みなく参加することは、職場に行けることを意味します。
- 2
- 健康的な生活の実現規則正しく、自己管理できる生活リズムおよび生活習慣を、グループ全員で目指します。
- 3
- 課題作業に取組む提出物やプログラムへの主体的参加を通じて、リワークでの仕事に取組みます。
- 4
- グループの中での
コミュニケーションリワークのメンバーおよびスタッフとの実際のコミュニケーションを通じて、自分自身に向き合う経験を重ねます。
- 5
- 他者と共に自分を考え、
相手を考える悩みや不安をスタッフと一緒に考えます。メンバー同士で一緒に苦しみ考え合えた経験が、復職の支えになります。
- 6
- 休職経験への気付きリワークで中で休職に至った自分自身と出会います。リワークの経験を通じて休職が理解され、リワークと職場がつながります。
- 7
- 職場との連携職場の方への連絡報告、面談などをスタッフが援助します。職場との交流を通じて、職場とメンバーとの関係性が変化することを目指します。
リワークでの経験を通じた変化

- 病気の回復
- 職場復帰
- 再発予防
リワークプログラム 目次
- ●リワーク定員
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24名
- ●開催時間
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月・火・水・木・金の週5日 10時~16時
- ●料金
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自立支援医療適用により、約850円(自治体により変わります。月の上限負担額が決まります。)