大阪市中央区南本町にあります、心療内科・心理療法の『こころのクリニック和-なごみ-』は不眠、うつ、神経症、情緒不安定等の病気に対して治療、サポートを行っております。また、心の病気によって休職中の方の職場復帰のサポートもしております。

リワークプログラム~6.リワーク・プログラムの内容~

6. リワーク・プログラムの内容

リワーク・プログラムCRESSのプログラムは、お互いに結び付いています。相互が無関係に独立している訳ではありません。例えば、あるプログラムで学んだ方法論を、実践的なプログラムで適用できるかを検証し確認していきます。

1
心理プログラム● アサーション
● 認知療法
● ストレスマネージメント
● SST
● アートセラピー
2
集団プログラム● セルフチェック
● グループ作業
● グループセラピー
● グループ軽運動
● マインドフルネス
3
教育プログラム● 心理教育
● 看護講座
● 自己分析
4
個人プログラム● 個別面談
● 看護面談
● 個別作業
● 個人プレゼン

1. 心理プログラム

アサーション・トレーニング(105分/回、週1回) *1タームを3週連続で実施。「認知療法」(3週連続)→「ストレスマネージメント」(3週連続)→「アサーション、認知療法、ストマネの振返りとまとめ」(2週)という順番に実施。

休職に至った時は、職場で自分の気持ちや意思を伝達できずにいたことでしょう。終わらない仕事を抱えているのに、仕事を振られてしまった。でも、「わかりました、大丈夫です。」としか言えなかった……。アサーショントレーニングを通じて、自分の意思を言葉にして伝達し、相手と相互に理解し合える関係を築くことを学びます。

認知療法(105分/回、週1回) *1タームを3週連続で実施。「認知療法」(3週連続)→「ストレスマネージメント」(3週連続)→「アサーション、認知療法、ストマネの振返りとまとめ」(2週)という順番に実施。

休職に至った時は、不安や動揺を強く感じていたでしょう。認知療法を通じて、自分が具体的な経験の中で、どういう不安や動揺を抱き、その背後にどういう思考があるのかをキャッチします。そして、自分自身が無意識的・自動的に抱いている思考の性質や特徴を発見します。自己内対話によって、新しい見方や考え方、気付きが得られることを認知療法で目指します。認知療法を実践するための宿 題(コラム法)も毎週提出してもらいます。

ストレス・マネージメント(105分/回、週1回) *1タームを3週連続で実施。「認知療法」(3週連続)→「ストレスマネージメント」(3週連続)→「アサーション、認知療法、ストマネの振返りとまとめ」(2週)という順番に実施。

休職に至った時は、どういうストレスを感じていたのでしょうか。また、そのストレスにどういう対応を取っていたのでしょうか。ストレスマネージメントを通じて、自分にとってのストレスの正体に気付けるようにします。そして、ストレスにどう対処すれば休職に至らずに仕事を継続できるかを検討していきます。

SST ソーシャル・スキル・トレーニング(105分/回、週1回)

SSTでは、職場を舞台にしたロールプレイを体験します。参加者はメンバー自身です。ロールプレイを通じて、仕事や対人関係での困難に対して、どういう自分が出てくるのかを経験します。グループ全体でロールプレイを振返り、お互いの気付きをフィードバックし合うことで、一人では気付けなかった自分の姿を発見していきます。

アートセラピー(105分/回、隔週)

アートセラピーでは、アート作品の創作に取組みます。コラージュ、絵画、写真といった非言語的な創作物。小説や物語りといった言語的な創作物。劇という身体表現的な創作物。こうした創作を通じて、自分自身の内的な部分に出会います。お互いの作品を鑑賞することで自己理解と他者理解を深めます。

2. 集団プログラム

セルフチェック (105分/回、週1回) *1タームを3週連続で実施。「認知療法」(3週連続)→「ストレスマネージメント」(3週連続)→「アサーション、認知療法、ストマネの振返りとまとめ」(2週)という順番に実施。

休職に至った時は、職場で自分の気持ちや意思を伝達できずにいたことでしょう。終わらない仕事を抱えているのに、仕事を振られてしまった。でも、「わかりました、大丈夫です。」としか言えなかった……。アサーショントレーニングを通じて、自分の意思を言葉にして伝達し、相手と相互に理解し合える関係を築くことを学びます。

グループ作業 (105分/回、週1回)

グループ作業は、職場での仕事を再現します。リワークグループを職場の集団と見立てるのです。2ヶ月の納期で、グループでプロジェクトの完成を目指します。グループ作業を通じて、職場での自分がはっきりと再現されます。例えば、自分ひとりで仕事を抱え込んで休職に至ったメンバーは、グループ作業の中でも誰にも相談せずに一人で仕事を抱え込むのです。グループ作業でのメンバー間との協 働作業とコミュニケーションを通じて、自分自身がどう出ているかに気付いていきます。そして、職場で不適応に陥った時とは違うコミュニケーションや仕事のやり方にチャレンジします。

→グループ作業でメンバーが作り上げた作品(ワクワク♪リワーク通信文芸誌オーロラタウン誌なごみ~こころの寄り道響生メモワール)は、当院のホームページにて公開しています。これらのグループ作業の成果物を通じて、リワークメンバーが復職に向けた取組みを外部に発信しています。ぜひご覧下さい。

グループセラピー (105分/回、週1回)

グループセラピーは、リワークの中での人間関係に焦点を当てます。リワークグループの経験の中で、グループやメンバー、スタッフに感じている思いや考えを、当事者同士で言葉にしていくのです。リワーク集団の中で、今ここで個人が経験している内容を、グループに伝える時間です。今までは見過ごしてきたような自分の思いに耳を傾むけ、他者の考えを受け取り反応する時間です。毎週のグループセラピーの経験を通じて、自分と他者との関係を深く理解していくことを目指します。

グループ軽運動 (105分/回、週1回)

グループ軽運動ではメンバー全員でさまざまな運動をします。体力の回復の指標になります。ゲーム的な運動をすることで喜びや楽みを経験できるでしょう。集団で運動をすると自分の子どもの部分が無意識に出てきます。この部分と向き合う作業をすることは軽運動を治療的な経験にします。

マインドフルネス(105分/回、隔週)

私たちは、本当に今を生きているのでしょうか。今ここで見えている世界、今ここで感じている心を、どれくらい大事にできているのでしょうか。過去への悔恨や未来への不安を、堂々巡りしている時間がいかに多いか。マインドフルネスを通じで気付きます。そして、今ここでの感覚と経験を大事に救い取ることでができるような試みを、様々な身体の動きや瞑想を通じて実践していきます。

3. 教育プログラム

心理教育・看護講座(105分/回、毎月1回)

リワークスタッフが各自の専門性を背景に、メンバーに対して講義を実施します。心理教育は、臨床心理士が担当します。 テーマとしては、以下のようなものがあります。「リワークを利用した復職へのプロセス」、「心の無意識の動き」、「対人コミュニケーションのあり方」、「グループの力動」などです。看護講座は、看護師が担当します。生活習慣病や睡眠、運動などについて講義します。メンバー自身が、心と身体に対して興味を深め、復職に向けた学びに繋がるような時間にしています。

自己分析(105分/回、隔週)

自己分析では、自分自身のあり方を、グループの中で発見するメソッドを実施します。例えば、小集団をワーキンググループにします。短時間内でグループが達成課題に取組むことで、各メンバーがどういう役割に担い、そこにどういうコミュニケーションが発生するのかを見るのです。振返りとフェードバックを実施して、自分への気付きを得ます。また、他者への理解を深めます。

4. 個人プログラム

個別面談(約35分/回、隔週) *個別面談は、個別作業(105分/回、週2回)の時間内に実施します。

個別相談は担当スタッフと一対一で、自分のことを振返り考える時間です。CRESSでは、各メンバーに担当スタッフ(臨床心理士)が1名必ず付きます。もちろん、全スタッフがプログラムなどを通じて各メンバーに関わっています。ですからスタッフ間でメンバーへの理解を共有し、全スタッフが協力してメンバーの復職を支援します。一方、CRESSでは、担当スタッフとメンバーとの一対一の心の治療的交流も重視しています。個別相談で心の内をスタッフに伝え、担当スタッフは一緒に考えます。また、現実的な職場との連携(職場の方との合同面談の提案と実施や、産業医や職場への報告書の提出)を担当スタッフが実施していきます。(個別面談の時間と頻度はメンバーが平等になるように対応します。個別相談の時間以外ではスタッフと相談できない、という訳ではありません。報告や連絡がある時にすぐに対応します。また懸念される事態や緊急の場合は、臨時の個別相談を実施します。

看護面談(約35分/、毎月1回) *看護面談は、個別作業(105分/回、週2回)の時間内に実施します。

看護相談では、看護師スタッフと一対一で、生活習慣(睡眠・食生活・運動・飲酒や喫煙等)の振返りを実施します。毎週のセルフチェックのプログラムの時にはグループ全体で健康的な生活の達成を目指していますが、看護面談ではグループの中では話しにくい生活習慣や身体の不安について看護師に個別に相談できます。

個別作業(105分/回・週2回)

個別作業は、各メンバーが集中して自分の抱えている課題に取組む時間です。リワークの提出物に取組み完成させるのは、個別作業の有効な時間の使い方の一つです。リワークの様々な仕事や発表の準備に当てる必要がある時もあるでしょう。働いていた時にはなかなか手のつかなかった資格の勉強をしたり、自己学習や読書に当てることでもできるでしょう。個別作業を始める前に、今日は何に集中して取組むかを発表してもらいます。そして、終わってから、集中力と達成度、疲労度を確認します。

個人プレゼン(105分/回・月1回)

個人プレゼンは皆の前でプレゼンテーションをするプログラムです。毎月、プレゼンのテーマが皆さんに与えられます。テーマに即して発表時間5分以内の内容を考え準備をします。個人で仕事をするときの傾向が個人プレゼンの仕事への取組み方を通じて、はっきりと出てきます。それを振返り、翌月のプレゼンの取組みに繋げます。また、自分のプレゼンをメンバーに見てもらい、他のメンバーのプレゼンを見るという経験によって、自分を知ってもらい相手への興味を持つきっかけになります。

リワークプログラム「CRESS」グループ作業作品集 〜リワークの参加メンバーによる取り組みをご紹介〜

「患者様の声」復職された方の卒業文集「リワークプログラムCRESS」
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