みなさんは、「主体性」という言葉を聞いて、どんなことをイメージしますか?率先して発言したり、行動したりすることが思い浮かぶでしょうか。自分の軸がしっかりあって、人に影響されない姿を想像するでしょうか。

 

リワークには、「アサーション・トレーニング」というプログラムがあります。自分も相手も大切にしながら、自分の意見や気持ちを表現する方法を学ぶプログラムです。月に1回程度実施しているプログラムですが、今月は「主体性」をキーワードに講義やワークを行いました。

人は、様々なものに影響されながらコミュニケーションをしています。それは、相手との関係や相手の気持ち、立場、性格、周囲の状況、自分の気持ちや調子など、本当に様々です。それらの要素の影響を受けながら、私たちは自分の気持ちや意見を言ったり、言わなかったり、攻撃的に表現したり、受動的にコミュニケーションしたりするわけです。

 

良いコミュニケーションとはどんなものでしょうか。どんな場面でも通用する答えはありませんが、「自分も相手もモヤモヤを溜めないコミュニケーション」は、一つの答えになります。自分も相手も言いたいことが言えて、不安や怒り、疑いの感情をできるだけ残さずにいられるコミュニケーションは、アサーションで目指す姿です。

コミュニケーションの中でモヤモヤが残る時、どこかで「相手のせいで言えない」「環境のせいでこう言うしかない」という考えがあるかもしれません。「自分が言いたいから言う」「ここでは言わないことを選ぶ」と、自分自身が自分の言動をコントロールしている感覚を、「主体性」と考えます。上述のように、私たちのコミュニケーションは様々なものに影響を受けますが、それらの要素を考慮しながら、自分自身で行動を決定することが、「主体的」だと言えるかもしれません。モヤモヤに対して、「主体的に(自分が選んで)そうしたと思えるか」と考えてみることで、できるだけモヤモヤの少ないコミュニケーションができるのではないでしょうか。

 

行動や生活、人生を、自分で決めて、自分の責任で行うこと。それは時に大きな負担になりますが、自分自身を自由にします。みなさんが自由に自分自身を生きられることを願っています。