リワークプログラムCRESSでは、9月のアフターリワークプログラムを開催しました。

アフターリワークプログラムとは、リワークプログラムCRESSを卒業し、復職された方を対象としたデイケアです。



今日のプログラムは以下の通りです。

 

午前は、グループディスカッションです。自己紹介を兼ねて、復職後どのように過ごされているか、現在直面している今の自分の状況について、ディスカッションを行いました。

午後は、グループミーティングです。リワークプログラムで火曜日の午前(過去には水曜日の午前だった)のプログラムです。セルフケアや再発予防に関する講義を行います。

 

午前のグループディスカッションでは、アフターリワークならではの雰囲気が流れています。職場での自分や、現在の自分の状況をお話ししていただきました。

例えば、こんな事が話されていました。

職場の上司とのやり取りでもやもやした自分や、職場の雰囲気に流された自分がいた。けれど、帰宅後にふと自分の言動や自分の今の状況を考え、「あ〜、こう感じていたんだな」や「無理にやろうとせずに、今自分に必要なことってなんだったけな」と振り返られた様子が語られていました。

また、リワークに参加していた時に気づいた自分のあり方が、今まさに登場していると気づいた方など、言葉にして、皆と共有していくことで整理され、励まされ、落ち着きを取り戻されているような姿が見られていました。


午後のグループミーティングでは、リワークプログラムCRESSで、ストレスマネージメント、認知療法、アサーショントレーニングと呼んでいたプログラムを中心にセルフケアと再発予防について講義を行いました。リワークプログラムでは、まとめの回を含めて、それぞれ各3回シリーズで行いますので、約3ヶ月に渡って実施しているプログラムです。それをアフターリワーク版として、1回にまとめて実施しました。

参加された方はどうでしたでしょうか?懐かしいと感じたり、忘れていることも多いなと感じたり、実践出来ている自分を感じられたりしましたでしょうか?

 

今回は、総勢21名の方が参加されました。今月のアフターリワークでは、リワークを利用されていた当時から数年経過されている方や、つい最近までリワークを利用されていた方まで、いろんな時代のメンバーさんが参加されていました。

それぞれのリワークの時代にタイムスリップしたように当時の皆さまの取り組まれていた姿が鮮明に蘇ってきました。個人的に不思議な感覚を抱く1日でした。


久しぶりにCRESSに来られたり、久しぶりの再会だったメンバー同士での関係があったり・・・いろいろだったと思いますが、不思議とリワークを取り組まれた皆が集まるとリワーク当時のような“いつもと同じ風景”に感じますね。

 

アフターリワークの参加者は、順調に仕事に行けているという方ばかりではなく、中には現在とても苦しい状況にいますという方もいらっしゃいます。

今、苦しい状況にある方の話に、多くの方が耳を傾け、自分ごととして考えておられる方が多かったと思います。

自分の今の生の体験を言葉にすることで、リワークで知った自分のあり方と同じ自分のあり方に陥っていると気づかれた方もいらっしゃった方もおられました。職場で、ふとリワーク時代のことを思い出すという話も登場しており、リワークでの体験が、今も皆様の中に生きていることを再認識させていただきました。CRESSで学んだこと、得たことは、卒業した後の今に繋がっていると実感する、卒業生の姿でした。


現在、リワークプログラムに参加されている方の中に、卒業美が決まっている方や、卒業に向けて具体的に動き出した方がいらっしゃいます。

アフターリワークは必ず活用しなければいけないものではありませんが、アフターリワークを活用できる自分であることも、また復職後の自分に必要な力だと思います。私たちスタッフは、CRESSの部屋で皆様をお待ちすることしかできませんが、参加されましたら、リワーク時代と同じように共に悩み考えられる準備をしています。

 

数年経って、今さら・・・といったことはありませんので、話したいこと、聴きたいことがある方は、アフターリワークにお越しくださいね。


次回は10月19日(土)です。CRESSでお会いできることを楽しみにしています。