先日、NHKの「オトナへのトビラTV」という番組で、
臨床心理士の植木理恵先生という方が、
「人は違う人間に変わることはできない。
でも、違う自分を増やすことはできる。」
「生きていくことは自分を増やしていくこと。」
とおっしゃっていました。
挫折をした時など、
同じことを繰り返さないために自分を変えようとすることが多いのではないでしょうか。
でも、今の自分を変えるというより、
今の自分にはないような「違う自分」を増やすというイメージの方が、
前向きな気持ちでいられると思います。
リワークプログラムも、
「違う自分を増やす」というイメージで取り組んでいただければ良いのではと思います。
自分には、以下の文章がええなぁーと思ってます。自分を増やすのも難しいですし...
GESTALT GEBET
ゲシュタルトの祈り
Ich lebe mein Leben und du lebst dein Leben.
私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。
Ich bin nicht auf dieser Welt, um deinen Erwartungen zu entsprechen –
私は何もあなたの期待に応えるために、この世に生きているわけじゃない。
und du bist nicht auf dieser Welt, um meinen Erwartungen zu entsprechen.
そして、あなたも私の期待に応えるために、この世にいるわけじゃない。
ICH BIN ich und DU BIST du –
私は私。あなたはあなた。
und wenn wir uns zufallig treffen und finden, dann ist das schön,
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。
wenn nicht, dann ist auch das gut so.
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ。
Frederick Perls
フレデリック・パールズ
匿名さん〉コメントありがとうございます。
コメントを見て、昔、ゲシュタルトの祈りを教えてもらってインパクトを受けたことを思い起こしました。。
今あらためて、この言葉について思うことと、当時思いを巡らせていた気持ちとは何だか違っているように思いますが。。。それだけ、日々感じたり、思ったりすることって変わることもあるんでしょうね。
人それぞれ、そのときどきによって受け取り方が違うので、匿名さんがこのパールズの言葉をどう解釈しておられるのか推測することは難しいですが、きっと、この言葉を今、ご自身の心の中に大切にしておかれたいんだろうなと思いますし、そういう気持ちがあることを誰かに伝えたいと願っておられるのかもしれないですね。
自分自身について考える時、しんどいときには今の自分でいいのかなと戸惑うかもしれないし、うまくやれているときには辛かったときの自分を思い出して不安に襲われるかもしれませんが、
ときどき立ち止まって、今感じている素直な気持ちに目を向けていくことで、生きやすさが違っていくのではないかと考えています。