いよいよ夏本番。燦燦と照り付ける日差しとともに、少しずつ蝉の鳴き声が聞こえるようになってきました。先日、私は観葉植物を育て始めました。人間である私にとってはつらい気候ですが、植物にとってはそうでもないようで、この暑さでぐんぐん根から水を吸い上げ、すくすく成長しています。一晩ごとに新芽を伸ばし、若葉を茂らせる植物は私の楽しみになっていて、大きくなりますように、と願いのように日々声をかけています(植物にとっては多少プレッシャーかもしれませんが…)。
先日7月7日は七夕。街のあちこちで色とりどりの短冊がつるされた笹を見かけました。今年はリワークでも七夕の飾りつけをして、メンバーが思い思いの願い事を短冊に書き綴っています。七夕の願い事は、江戸時代に寺子屋の子供たちが習字の上達を願ったのが始まりだそうです。そう考えると、願うことは決意にも似ているような気がします。ただ手放しで誰かに委ねるだけでも、自分一人でストイックに追い続けるだけでもない。ああなりたい、こうあってほしいという思いを、自分と他者の間に置いておくような。自分と他者、現実の自分と理想の自分、現在と未来の間に願いがあると考えると、色とりどりの短冊がまた違って見えるような気もします。そんなことを考えながら私は、大きくなってほしいという願いを私と植物の間に置いて、日々懸命に観葉植物のお世話をするわけです。
みなさんはどんな願い事をしたのでしょうか。その願いの背景についても、ぜひ考えてみてください。