肌寒いと感じる日も増えてきました。季節の変わり目では、体調を崩しやすいですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?

リワークは、カレンダー通りに活動していますので、明日から三連休です。台風の影響で、連休の前半は天候があまり良くないようですね。どんな連休になるのか、連休明けにはどのような時間が待っているのか、楽しみ・不安など、それぞれの思いを持って、リワークは三連休に入ります。

 

さて、今回のブログでは、私の好きな絵本について書いてみようと思います。数年前にも、同じ絵本を取り上げて、このブログに記載したことがありますが、ここ最近、その絵本を手に取ることがありましたので、また書いてみようと思います。絵本を手に取った時に感じたことも含めて、紹介できると良いなと思います。

 

“14ひきの”シリーズをご存知でしょうか?

 

いわむらかずお さん の絵本です。この“14ひきのシリーズ”は、幼い頃から今もなお変わらず、私の大好きな絵本です。

私の知っている限り、幼い頃も、学生時代も、今も、書店に行くと必ずと言ってよいほど本棚に並んでいますので、手に取られたことがある方が多いかもしれません。

 

この絵本は、14匹のねずみの家族のお話です。森の中に自分たちで作ったお家で生活しているねずみの一家の日常が描かれています。

例えば、新たな住まいを探して「引越し」する様子や、家族総出で「やまいも掘り」に出かけたりする様子が、1冊ずつに描かれています。

何気ない日常が描かれているのですが、私にとっては、ヒヤヒヤする場面やほっこりする場面があって、何だかこころを動かされる絵本なんです。

 

この絵本は、ほとんどがイラストで、本を開けるとねずみの一家が生活する風景が広がります。文字は、絵本の下部に一行ある程度なので、私は絵本を“読み込む”というよも、絵を、ねずみ達が暮らす風景を、眺めるように読むことがことが多いかもしれません。あたたかみのある可愛らしい絵で、眺めているだけでもほっこりします。

 

 

四季折々の様子や、大家族なんだけど、一人ひとりが、ひとまとめに、一律に描かれるのではなく、それぞれの様子で描かれている、そんなストーリーも好きです。

いわむらかずお さんが何かのインタビューで、「右向け右の時に、左を向いていると怒られるというのは、好きではない。皆と違うことをしているということは、とても大事なこと」と仰っていたことがありました。この言葉に言いあらわされていることが、絵本の中に描かれているなと感じています。

 

同じ事柄に家族で取り組むんだけど、それぞれに個性があって、楽しみ方や取り組み方が異なる姿が一つ一つ描かれています。そして、違った方向を向いている誰かを否定するのではなく、皆それぞれの向きがあることを肯定しているような印象を受けます。

しかも、文章でそれらを説明するのではなく、“絵”で表現されていると私は思います。

 

“私は、いっくん(長男)と同じことをしているだろうな”と思いつつも、本当は“とっくん(末っ子)みたいに振る舞えたら楽しいのかも”と思えることも、この絵本を読む時の楽しさでもあります。前に読んだ時は、さっちゃんばかりに目がいっていたけど、お母さんやおばあさんの姿を探している時もあります。読むタイミング、読んだ時の自分の状況が反映されているのだと思うと、私が何度も読み返すポイントの一つでもあるのだと思います。

14匹それぞれに魅力があって、それぞれの視点があって…、どの視点も重要で面白みがあってと肯定される感覚を自分が持てることが、私が惹かれている要素なのかもしれません。

 

 

リワークにも、個性があらわされる瞬間がたくさんあって、それらに皆さんの経験や、今の皆さんだからこその感覚が詰まっているのだと思います。

 

リワークでの取り組みに私自身が魅力を感じるのも、14ひきのシリーズに魅力を感じるのも、共通点があると、以前も思いましたが、今回も改めて感じた瞬間でもありました。

 

 

三連休は皆様なりの時間を過ごしてください。また、週明けにリワークでお待ちしています。