心とは何か・・・。考えたことはありますか?

電車の中で何気なくスマホを見ていて、スルリと入り込んできたサイトの記事に養老孟子さんと東畑開人さんの対談がありました。

面白そうだな・・・と目を走らせていたのですが、「こころとは何か。」というお話でした。途中で途切れて、後は雑誌を買ってくださいとお預けになりました。好奇心というのは不思議なものです。つい自分の興味のあるものには、財布の紐が緩んでその先まで読んでいました。

養老さんと東畑さんの心についての見解や捉え方の違いもそれぞれ面白いのですが。

「心は要らない」と日本社会全体がだんだんそうなってきているような気がするという東畑さんに対し、もともと「心」なんてことばは使わないんだという養老さん。この最初からちっともかみ合わない感じがドキドキそわそわさせられるのです。

この対談どうなるんだろ・・・?と。でも、二人は深いところでかみ合っているので、面白い感じでこの対談はずっと続いていくのです。

中身をとっても紹介したいけれど、ネタバレはいけませんので、お伝え出来ず雑誌の宣伝みたいになってしまいましたが。(中身はまたおもしろかった。)

 この対談を読んで、語る言葉は同じものであっても、本当にどの方角からものを考えて発しているかでこうも違いがでるものか・・・と感じます。しかし、表面に押し出された「心」という言葉を通じてそれぞれの人間性や、その人の物語、相手へのリスペクト、相手への気持ちが伝わり、二人のおもしろい関係性が出来上がっていく・・・。あ~、楽しい、こんな会話が日々溢れていたら楽しいだろうなあと思います。しかし、それには相手が気を悪くしないかしら・・・とか、相手がどんなに喜ぶかしら・・・といった表層の気遣いをなくして相手と本当の自分のことばでお話しなければいけないのだなあと感じました。

 相手を大事に思ってお話するということは、相手を信じて素の自分でお話することなのだなと感じる対談でした。

 「心とは何か」あなたはどんなことを想いますか?自分のことばで考えていければと思います。