リワークではセルフチェックというプログラムがあります。自分自身の生活を毎日記録しておいて、一週間まとめて振り返り、生活の様子と体調や気持ちの変化のつながりを見つめたり、話合ったりします。先日も、皆さんの発表や話合いを聴きながら、心と身体の両方の声に耳を傾けることの難しさと、大切さを感じていました。
心の声を優先して、気持ちの満たされるままに活動していると、心は軽くなるようだが、身体が無理をしていることに気付かず、後で疲れが出て重だるくなり、心もなんだかすっきりしなくなったり。心も自分、身体も自分。両方つながっていて、どちらかだけに偏ると全体としての自分にも影響してくるのだなあと感じます。
それはまるで、太極図のようだなあと、あの黒と白の陰陽を包含した図を想い浮かべました。
天地万物あらゆるものは陽と陰のバランスによって成り立っていると、太極図は示しているようです。なるほど、交感神経と副交感神経、心と身体、意識と無意識・・・。人間も相反する両極が影響し合って成り立っているのだなと思います。その両極はどちらも必要なもので、どちらがいらないものというわけではないと思われます。太極図は、その黒の中に小さな白を、白い部分の中に小さな黒を包含しており、それは100%陰、100%陽はなく、陰と陽がぐるぐる回っているかのように、両極がめぐることを意味しているようです。
人間の状態も、陰だけな人、陽だけな人はありません。どちらかがあるから、対極の意味が生きてくるのだなと感じます。交感神経と副交感神経がリズムよく廻り、気持ちを大事にしつつ、身体はついてきてるかな?とどちらの自分にも意識を向ける時間があることで、全体としての自分を大切にできるのかもしれませんね。黒の中の白、白の中の黒をどう感じて捉えていくか・・・考えながらまた皆さんのお話を聞いてみようと思いました。