5月29日(月)、平年より8日も早く関西は梅雨入りとなりました。じめじめとした憂鬱な時期がやってきましたね。今年は急に暑くなったり、小寒い日が戻ったりと一日一日めまぐるしく気温が変化し、体調を合わせるのが難しいと感じます。

 

皆さんは「気象病(季節病)」というのをご存じでしょうか?言葉の通り、気象・天候の変化によって何らかの症状が出たり、あるいは病状が悪化する病気の総称です。温度(寒暖差)・湿度・気圧の変化に体が順応できず発症します。いわゆる台風・低気圧・梅雨・猛暑などが影響を与えます。良く耳にするもので言うと「雨の日や、台風が近づくと頭痛がする。」、「天気が悪いと古傷が痛む。」など、皆さんも経験があるかもしれません。これは決して気のせいではなく、気温や気圧が体に影響して起こっている症状なのです。その他にも、めまい、耳鳴り、だるさ、肩こり、関節痛、吐き気、手足のしびれ、イライラ、アレルギーなど症状はさまざまです。近頃このような症状を感じる日が増えているかも?と思った方は、気象病かもしれませんね。決して気持ちの問題や、怠けといったことではなく、自然という現象が引き起こす病気なのです。

 

気象病の対策は、やはり良い生活習慣です。どの病気にも言えることではありますが、しっかり睡眠をとること、バランスの良い食事、じわっと汗が出る程度の運動などです。つまりは、“気候の変化に負けないからだを作る”という事ですね。それが難しいのですが(^_^;) 

症状が強い方は病院に相談し薬の力を借りることも必要だと思います。「季節が変われば治まるから」と、気合や我慢でしのぐより、先ずは不快な症状を薬で取り除き、体調が落ち着いてから、からだ作りに励むということでも良いと思います。

 

梅雨、その後は暑い夏がやってきます。もやもやした不快な症状に悩まされる日を少なくし、出来るだけ快適に過ごせるよう、日々の生活を丁寧に整えることを一緒に心がけていきましょう。

 

※去年の8月に「暑熱順化」についてブログを書いています。良ければそちらものぞいてみて下さいね。