長く厳重なコロナ感染対策によりできていなかったプログラムが5月の連休明けから再開できるようになっています。今日の自己分析でも、同じチームのメンバーで協力して一つのものを複数で触って作り上げるような協働作業を久しぶり復活することができました。
4つのグループに分かれて、一つの同じミッション(一つの物を作り上げる)に取り組んでいただくゲーム形式の内容です。それぞれの制限時間内でどれだけの完成度があったかが問われるゲームだけに、皆さん楽しみながらも、真剣にチームの結果を伸ばそうと取り組んでおられました。話合いだけではなく、作品という物の媒体があると、チーム全員の視点が一つの同じものに注がれている体験は強い協働意識を実感できたのではないかと思います。
実際のミッションに取り組むまでの話合い段階、ミッション実践段階、その後の話合いの段階、片付けの段階、様々な場面を通して人それぞれ、取り組み方がいろいろです。
チームの策戦会議で知恵を出し合う段階で、自分の意見をどんどん述べていく人、あまり意見を言わずに聞いて考える人、人と違うアイデアが思い浮かんでも言わずに、人のアイデアに乗っかっていく人、自分のアイデアも提案する人、人のアイデアと自分のアイデアが両立しない場合に、相手の意見の不安な部分を伝えて自分の意見を説得する人、本当に様々です。他のチームとの競争の要素があると、いつもの作業での冷静さが失われやすくなり、気持ちが高ぶって、普段みえていたことが見えなくなったり、自分の意見が取り入れられないと、いろいろな感情が生じる体験もしていただけたのではないかと思います。
このような話の時に、どのような発言が取り入れられやすく、どのような発言はかき消されてしまうのか・・・リーダーがなくてもいつのまにかリーダー的な人がまとめ役をしていたり、だれもリーダー的でなくても話し合いが深まるチーム、深まらずだれもがだれかに決めていってもらうのを待っているチーム、その中にいて、それぞれのメンバーがどのような気持ちになっていたのか。そういった人と共に取り組む時に自分がどのような捉え方をしやすいか、どのような部分が見えて何が見えていなくて人に気付かされたか。
そういう体験をリワークでの収穫物として、自己分析の材料にしていただけるといいなあと思います。
そういった体験をメンバー同士で分かち合うことで、自分一人では得られなかった気づきを体得できるグループが熟成されつつあるのを見ると、グループそのものが生き物のように感じられます。皆さんでこの生き物を育て上げていけるといいですね。