前回の投稿に続きますが、秋を取り上げて、ブログを更新していきたいと思います。
街並み、気温や香り(金木犀の香りが代表的ですが、今年はまだ出会えていません)といった変化を足音にして、秋という季節の訪れを感じることができるようになってきましたが、皆さんは『秋』と聞いて、どんなことが頭に浮かびますか?
私は、夏に青々としていた葉が、黄色や赤色と姿を変えて、秋の涼しい風に撫でられて、乾いた音を立てている様子が頭に浮かびました。それぞれの葉に、ほんの少し緑色が混じり、夏の名残を感じさせながら、次の季節へとゆっくりと向かっていく。風に撫でられ、同じ茂みの仲間と離されて地面へと落ちる葉や、茂みを色付ける仕事を成し遂げる葉がいる。葉は一見すると、全て同じように見えるけれど、どれも違う体験を持っている。1枚の葉を手にとって、丁寧にじっくりと見ていけば、それぞれのストーリーが存在していることに気が付きます。
それは私たちも同じです。私たちは、それぞれ違います。多くの人が秋という1つの季節を共有しながらも、感じることはそれぞれにあるでしょう。もちろん、秋に限ったことではありません。何を感じているのか、どんなストーリーを持っているのか、知りたいと思った時、初めて得られるものがあります。リワークに参加されているメンバーさんは、『知ること』に日々、取り組まれています。休職に至った自分のこと、リワークに参加している今の自分のこと、同じリワークのメンバーのこと、職場のこと、家族のこと…ここには書ききれないほど、たくさんの『知ること』に取り組まれています。『知ること』に取り組むことで、自分のストーリーを読み、綴る。その作業を繰り返し、ストーリーが厚さを増し、豊かなものへと変わっていくのです。
読書の秋という言葉もありますが、今年の秋は、自分のストーリーを読んでみる、知ってみるというのもひとつではないでしょうか。秋は実りの季節です。自分を知ることが皆さんの実りへと繋がりますように。