今年の夏も日差しが痛いまでに強く、地面からの照り返しも受け、上下から焼かれるような暑さです。しかし、吹く風は爽やかさもあり、キラキラと光る陽が心を踊らせてくれます。皆さんはこの夏をどのように過ごされているでしょうか?
現在、休職している方が復職に向かっていくためにリワークを利用することがあります。当院のリワークプログラムCRESSにも複数名のメンバーが参加しています。平日5日間、10時から16時、毎日あります。メンバーはただ通うのではなく、プログラムを通じて休職した自分のことを振り返り、見えてきた自分の課題と向き合っています。
そんなCRESSも、長期休みに入ることがあります。ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始です。長期休みでは、普段できないことをしようと遠出を計画し旅行に行く人や、家でゆっくりと過ごすという人もいるでしょう。長期休みであっても、日常と変わらない人もいますね。CRESSは8月15日までお休みとなります。このお休みは、手放しで喜べるものではありません。日々の習慣自分の生活習慣が崩れる危機だと考えることができます。
長期休みが危機と考えるのは、なぜなのでしょうか。
CRESSでは復職に向け目標を立て、自分の生活を振り返りながら再発予防・セルフケアを意識するということをプログラムとして実施しています。長期休みは、自由にできる時間が増えることで、普段は意識されているものが緩みやすくなりがちです。もちろん、緩めることが単にダメということではありません。緩めることで楽しめることもあるでしょう。緩めるところ締めるところのバランスをどう考えるか、いかに自分の生活を『大事』にできるのか。普段、意識しているものを壊すことなく、維持していくにはどうしていけるでしょうか。きっと一律しているものではないでしょうし、何をもって『大事』と言えるのかという考えもそれぞれ違うと思います。CRESSでは、メンバー1人1人が自分の生活に目標を設定しながら、意欲をもって生活の調整に取り組んでいます。普段、自分たちが意欲的に取り組んでいる目標や生活があるからこそ、長期休みの過ごし方も丁寧に考えてもらいたいです。
このブログを読んでいる皆さんも熱中症には気をつけながら、この夏も大事にお過ごしください。