今年も半分が終わりました。忙しい日々を過ごしていると時間の流れが早く感じられますね。日常のあれこれをこなすことに集中していると、自分の気持ちに目を向ける余裕がなくなってくるかもしれません。流れ行く日々の中で立ち止まって自分の気持ちを確認する、ましてやそれを人に伝える作業は案外難しいものです。

 

毎週火曜日のリワークでは、講義形式で「ストレス・マネジメント」、「認知療法」、「アサーション」について学ぶ「グループミーティング」というプログラムを実施しています。今週のテーマは「アサーション」でした。

 

アサーションとは、自分も相手も大切にする自己表現のことです。

相手に対して受け身的になりすぎることもなく、攻撃的になりすぎることもなく、相手を尊重しながら適切に、それでいて正直に自分の気持ちを伝える方法です。そのためには、自分の気持ちを捉えることと、相手の気持ちを推測することの両方が必要です。そのうえで、何をどのように伝えるのか主体的に選択し、その後の相手の反応を受け止めることがアサーティブなコミュニケーション(アサーション)であると言えます。

自分も相手も蔑ろにせず大切にする、と一言で言うと簡単ですが、繊細さと大胆さの両方が必要な表現方法です。そのぶん難しく、根気強くトレーニングする必要があります。リワークでは、全3回の講義を受けるとともに、メンバーやスタッフとのコミュニケーションを通して実践的に身につけることを目指しています。

 

忙しい日々の中、自動操縦で進んでいくコミュニケーションを見直すことが、自分と周りの人々を労うことにつながるかもしれません。