2月のイベントである節分もバレンタインも終わって、もうすぐ3月ですね。3月は多くの方が「別れ」を経験する季節でしょう。そして、「出会い」へと足を向けていく季節でもありますね。

さて、今日のブログのタイトルは「扉を開くこと」としています。最近、自分が体験した“扉を開くこと”をここでお話したいと思い、内容からこのタイトルをつけました。

実は、数ヶ月前に生まれて初めて歌舞伎を観に行きました。歌舞伎とはご存知の通り、歴史のある日本の伝統芸能です。これまでは、敷居高く、自分には縁遠いようなイメージがありました。きっかけは、自分の応援している芸能人が楽しそうに歌舞伎の話をしている姿を見て、「そんなに面白いなら、行ってみようかな?」。…とてもシンプルな理由です。

観劇マナーを予習として、ネットで検索をかけると、多くの記事がヒットします。いくつかの記事を読んでいくと、共通していたのは歌舞伎独自のマナーがたくさんある訳ではなく、『周囲の方に迷惑をかけないこと』、『作品を楽しむことが大事』だと書かれていて、構えすぎなくても良いのだと、安心しました。もうひとつ、私を安心させてくれたのは、観劇中の音声ガイドです。私が観に行こうしていた作品に音声の解説ガイドサービスの提供があり、せっかく観に行くのであれば、便利なものを使って、100%楽しみたい気持ちで頼ることに…!実際、音声ガイドでは、内容の解説だけではなく、歌舞伎における衣装や演出の意味まで解説されていて、100%を超えて、楽しむことができた時間となりました。

観劇した作品の感想を詳細に書きたい気持ちはありますが、とても長くなりそうですし、今日のブログでお伝えしたいことの本筋からは逸れてしまいそうなので、控えておきます。…しかし、何も書かないというのも寂しいですし、聞いていただきたいので、ほんの少しだけ書きたいと思います。観劇した作品は平安時代が舞台でした。私は現代を生きているので、当時の価値観を完全に理解できたわけではありません。ただ、強く感動したのは確かです。時代や文化に関係なく、自分の中での譲らないものを内に持つ人の覚悟の強さは胸を打つものがありました。そして、それは歌舞伎の作品としての内容だけではなく、作品の披露に携わる人たちの姿からも感じたことです。

今回のブログでお伝えしたいことは、扉を開くことで、『見えてくる世界』『動く気持ち』との出会いがあるということです。慣れ親しんだ世界は私たちに安心を与えてくれます。見知らぬ世界というのは、何が起こるのか不安が大きく、なかなか扉を開ける勇気は持てないことも多いです。しかし、どこか心惹かれるものが隠れているかもしれないと胸踊るのも事実ではないでしょうか。扉を開き、足を進めた先には、これまでの世界では体験できなかった、違う体験との出会いが待っている。…私は、自分が歌舞伎を観劇するような人間ではないと決めつけていたところがありました。決めつけていた自分と別れ、歌舞伎観劇という新しい扉を開いた先に、このブログ内容が生まれました。

人生の中の大きなイベントでも、日々の中の小さい出来事でも、このブログを読んでいる皆さんが新しい扉を開いた先に、唯一の出会いがありますように。