3月、まだまだ寒い日が続きますね。身体の芯から冷やすような風が、いつしか自分を冷凍し始めるのではないか、と、いい加減に勘弁願いたい気持ちを持っています。そろそろ暖かさに出会いたいです。

さて、大きく話は変わりますがこのブログを読まれている皆さんは、映画はお好きですか?以前、11月にリワークプログラムのひとつである映画鑑賞会についての記事を書いたこともありました。私自身、たくさん映画を見る方ではありませんが、興味のあるテーマについて描かれた作品は映画館で見るのが好きです。映画館の大きなスクリーンと迫力のある音が程よい緊張感をもたらし、視覚だけではなく、聴覚や肌感覚からも作品に触れられるような気がします。

先日、自分の興味のあるテーマが描かれた映画を見に行くことができました。あらすじを読んで、あれこれストーリーを想像しながら見に行ったのですが、想像とぴたりとハマった時の「やった!」という気持ちと、想像とは違った展開を目にした時の驚きと、約2時間という時間があっという間に感じられました。自分の予想をはるかに上回った内容に、翌日も興奮冷めやらぬ私は、気づけば書店で原作本も購入していました。原作本には登場人物たちの心情がより詳細に描かれており、また違った角度から作品を楽しむ体験になりました。

映画を見て最初に抱いた印象と原作を読んで振り返る印象と同じ作品に触れているのに、違った見え方ができるというのは、なんとも不思議な体験です。ふと、人とのコミュニケーションにも似ているな、と感じます。相手のことを理解しているように感じても、より中身に触れていくと、最初に抱いていた理解とは違ってくる。大なり小なり、そのような経験をしたことがある方は多いのではないでしょうか。理解を深めていくためにコミュニケーションがあり、理解に果てはなく、永遠と続いていく。理解を深めるという体験が私たちに新しい視点を与え、先に活かされる。なんとも大変で、奥深いことです。

自分の映画に関する体験が、人とのコミュニケーションと似ているような気がして、ブログとして書いてみました。この記事を読み返してみて、自分への理解を改めて深めてみようかな、なんて思ったりもします。