長い時間をかけてリワークに通われて、そこでたくさんのことを習得し、学ばれていきました。
リワークの中にお二人がいることで、皆が安心し、頼りにできていました。
お二人のリワーク卒業と復職を、祝したいと思います。
リワークから二人がいなくなったことは、寂しくもありますが、残ったメンバーも復職への気持ち新たにしたことでしょう。
今、ここで学べること、体験できることを大切にして、この休職の時間を有意義なものにしていくこと――そのことを、身を持って示してくれたお二人だったと思います。
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さて、3月〜4月のグループ作業では、タウン誌「和 なごみ 〜こころの寄り道〜」を作りました。
去年のタウン誌(創刊号)に引き続き、これが第二号となります。
今回のグループ作業では、年若きメンバーさん二人が、リーダーとサブリーダーを務めてくれました。
リワークメンバーには、様々な年齢層の方が在籍されています。
実際の職場であれば、ベテランと新米とはそれぞれ地位・役職が違ってくることが多いので、歳の離れた者同士が気軽に話し合えることは少ないかもしれません。
しかし、リワークでは、皆が同じ地平に立っているといえるでしょう。
年齢の差を超えて、若者と年長者とが同じ悩みを共有したり、笑い合ったり、対立したりと、深い交流がなされるのが、リワークの意義の一つだと思います。
今回のグループ作業では、若きメンバーがリーダーとサブリーダーとなり、彼らが年長者をリードしたり、年長者が彼ら若者を支えたり、という展開がありました。
「年齢差を超えて」とは云っても、やっぱり、年長者は人生の先輩です。
若いメンバーからしたら、人生を自分よりも長く生きてきている年長者に対しての、リスペクトの気持ちがあります。ですから、言いたいことがあっても、年長者には言いにくいこともあっただろうと思います。
その逆もいえるでしょう。年長者からしたら、人生の先輩として、いろいろと言いたいことはあるけれど、自分よりも年若いリーダーに、どう言ったらいいか、迷うところもあったことでしょう。
年長者と年少者の間で、様々な葛藤が体験されたグループ作業であったと思います。
葛藤は、世代間だけでなく、サブグループ間でも発生したことでしょう。
グループ全体では同じタウン誌の完成を目指しているのだけれども、サブグループに分かれることで、サブグループ間に、競争的なライバル関係が生じることもあったと思います。
競争的関係が、互いの生産性を帯び、お互いの理解を深めることに資すれば良いのですが、それがときには、対立と溝を作ることにもなるかもしれません。
皆さんには、グループ作業の中で体験した葛藤や悩みを大事にしてもらいたいと思います。
それを振り返り、考えることで、自分の性格や対人関係の在り方の気づきにもなるし、グループ全体の相互理解にもつながるはずです。
こうして出来上がったタウン誌「和 なごみ 〜こころの寄り道〜」。
このタウン誌には、創刊号につづいて、「クリニックに来院される患者さんが、このタウン誌を手にとって、病院への行き帰りに心落ち着ける場所に立ち寄ってもらえたら」というリワークメンバーの想いが込められています。
「和 なごみ 〜こころの寄り道〜」には、自身もうつ病で休職し、治療と復職に日々取り組んでいるリワークメンバーだからこそ紹介できるスポットがあります。
タウン誌については、後日、このブログにアップします。
HPのグループ作業作品集にも、これまでの作品同様、掲載します。
クリニックの受付にも置きます。
楽しみにしていて下さい。
楽しみにしていて下さい。
一人でも多くの患者さんのお手元に、リワークメンバーが創った「和 なごみ 〜こころの寄り道〜」が届けばよいな、と思います。