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リワークを利用された患者様の感想[2020年9月~2021年8月]

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リワークを利用された患者様の感想[2020年9月~2021年8月]

M.S.さん(リワーク在籍期間:7ヶ月)

『卒業文集』

7か月お世話になった、メンバー・スタッフのみなさんにお礼を申し上げます。ここまで来れたのは、自分1人ではなくみなさんの助けがあったからです。

本当にありがとうございました。


休職中の私にとって、リワークCRESSという新しい組織に所属するというのは、とても大きなチャレンジでした。

昔から漠然と人付き合いが苦手と感じていたからです。

年齢を重ねるにつれ、新しい出会いというのは減っていく中で、いきなり約20人と新しい出会いがあるというのは、大きな負荷がかかりました。

何度も無理かと思うタイミングはありましたが、その度にメンバーやスタッフの方に助けていただき、卒業の日を迎えることができました。


わたしがリワークを通して得たことは非常に大きいです。

まずは自分を知ること。それは1人では難しいです。なぜなら第三者から見える自分というのは自分自身ではわからないからです。

しかし、それには第三者から意見をもらう必要があり、時間がかかりました。

自分自身の性格はほとんど変わっていないですが、人間関係において、どういう事でストレスを受けるのか、自分の強みはどこなのかを知ることで、つらい体験をしても、対策を考えることができ、粘り強く人と接していくことができるようになりました。


つぎに不安を伝えて相談すること。昔から私は他人に相談したり影響を受けることを良しとせず、自分だけで解決することがほとんどでした。

今振り返ると、ここが休職の大きな原因だったなと感じます。

リワークを通して、自分の殻に閉じこもることの危険性を教えていただき、少しずつではありますが、他人に相談できるようになり、自分とは違う考えや視点を受け入れられるようになってきました。


現在私は、通勤訓練を行い実際の職場にも顔を出しています。

その中でも、やはり不安を伝えづらかったり、疎外感を感じたりと、リワーク当初の様な苦しみを抱いています。

卒業というよりも新たな始まりという感覚が強く、リワークで学んだことをどれだけ職場で出せるか、相談しやすい雰囲気をいかに作るかが課題だなと切に感じています。

課題や不安はありますが、それを抱えながらも今できる事をして前に進むという粘り強さを得ることができました。


最後にこんな私に正面から向き合っていただいたメンバーやスタッフのみなさん、ほんとうにありがとうございました。

みなさんのおかげでリワークの経験は、私の人生における「宝」になりました。

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T.T.さん(リワーク在籍期間:1年1ヶ月)

『卒業文集』

長いような短いような1年1か月の在籍期間でした。

最初は最短期間で卒業を・・とも思っていました。

でも、毎日のプログラムを受講していくうちに私自身の大きな問題と相対する

こととなりました。


四十数年間生きてきて、ここまでど直球で私自身のことを分析されたり、

批判されたりすることはありませんでした。


そして、そのテーマはこれまで気づけていなかったし、今でも完全に克服できている

わけではありません。


『自分の困っていることを素直に述べて、他人に頼る』


これが私のテーマとなりました。

よくメンバーのみなさんからも「何を考えているか分からない」というフィードバックを受けました。そして、頭が真っ白になってフリーズしている私がいました。


あと、私には『人間的な厚みが欠けていること』を指摘されたことは大きなショックでした。

これまで人と言い合うことを絶対的に避けてきた性格も起因していると思います。

このことに関してもこれから生きていく上で大きなテーマになっていくと思います。


思い返してみると

・グループセラピーで集中砲撃にあったり

・グループ作業の班長としての意見が見えないと言われたり

・グループ作業のサブリーダーになったにもかかわらずまったく機能してなかったり

・SSTでまったく自分の素を隠して演じ終えたり

・セルフチェックが業務報告的な感じになってしまったり

・個別相談の時間が「また痛いところを突かれる」と思うと怖かったり

躓いてきた思い出ばかりが蘇ります。

その一つひとつをいずれは血肉になるようにしていきたいと考えています。


先日、短時間勤務からですが約2年半ぶりに職場に復職しました。

職場のみなさんは一様に歓迎ムードです。それは大変ありがたく思います。

とともに、リワークプログラムでの生活と一変し、また復職前の自分が出てきてしまうのではないか?という不安もあります。

今は、とにかく「ペースをセーブ、セーブ」と頭に刻んでいます。


私が受講した最後の個人プレゼンテーションのテーマは「秋」でした。

そして、タイトルの『みのるほど こうべをたれる いなほかな』という一句が

思い浮かびました。

これから大雨・強風・日照り・水不足など

さまざまな自然状況に人生がぶつかることと思います。

そこでは、しなやかに柔軟に、時には激しく、周りの人たちを頼りにしながら

自分としては立ち向かっていきたいと思います。


最後に、長い目で見守っていただいた臨床心理士の先生方、看護師・スタッフの皆様方

多くのメンバーさんに感謝申し上げたいと思います。


職場では、まず目の前の1日1日を大切にしながら、先のことはいずれ考える時が来る。その時に大いに悩むことにします。

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K.M.さん(リワーク在籍期間:9ヶ月)

『卒業文集』

たくさんのメンバーさんを見送ってきた私が、とうとうこの日を迎えるんだ・・・

リワークに通い始めた当初は「復職」がとても遠くにあるように感じていました。育児休暇中に体調を崩し、投薬治療を経て復職を意識するとまた体調を崩す・・・。これを二度経験した私は、産業医から「復職する前段階としてリワーク(職場復帰支援プログラム)に参加してはどうですか」と勧められました。何も知らなかった私は、病院のソーシャルワーカーに協力してもらい、自宅から通えそうな医療機関を複数紹介してもらいました。その中で出会ったのがこちらのCRESSでした。

プログラムについての説明を聞きに伺った時には「ここで3ヶ月過ごして職場に戻る」という風に考えていましたが、実際はその三倍近い時間をかけて復職の準備を整えることになりました。

リワークに通い始めたばかりのころは、20名近いメンバーの顔と名前を覚えるために、各人の特徴と名前をメモし、それと照らし合わせながらお話したりしました。はじめは毎日来ることを目標とし、月曜日から金曜日の週5日をリワークで過ごしたことは、復職に向けた生活リズムを整えることに大変役立ちました。何より大人と話す機会がぐんと増えたことは、自分にとってとても良い刺激になりました。もちろん良いことばかりではなく、リワークではプログラムに参加する中で自分の見たくなかった攻撃的な一面や、職場の人間関係におけるビジネスライクな一面をメンバーや先生から指摘されてドキッとすることもありました。毎日リワークに通ってメンバーや先生方と関わるなかで、自分にとって一番の課題は、自分の中にあるネガティブな感情と向き合うことだと気づくことができました。自分の中の困りごとや不安に思う気持ちを認識し、それを率直に相手に伝える事が自分には出来ていなかった・・・。そしてそれが自分の休職に至る原因の一つにもなったと気付くことが出来ました。担当心理士の先生との個別相談では、より具体的に自分の課題とどう向き合っていくかを相談しながら、メンバーや家族(特に夫)とのコミュニケーション改善を図るようになりました。途中、新型コロナウィルスの影響によりリワークを約2ヶ月休むことになりましたが、リワーク再開後は新様式にてプログラムを受けることになりました。環境の変化にともなう自分の心の変化はメンバーや先生に指摘されてはじめて実感したりして「やはり自分はリワークに通ってメンバーや先生方との関わりのなかで自分の気持ちと向き合うことが必要なのだ」と実感しました。

リワークに通いはじめて半年経ったころには、最終目標である「復職」についてどうアプローチしていくかを意識するようになりました。先生との個別相談では「自分が何を大切にして仕事を続けたいのか」また「何に困ってどのような環境が必要なのか」など、アドバイスをいただきながら産業医面談や人事部門との面談に挑みました。そして先生、会社との三者面談を経て、最終的には自分の希望を叶えていただく形で復職が決まりました。これは自分一人の力では決して辿ることの出来なかった道だと思います。リワークのメンバーや先生方に支えられて、大きく軌道を外れることなく一歩一歩目標に近づくことが出来たのだと思います。

そして復職前日。終わりの会のあと、思いがけず感情が溢れて涙がこぼれました。周りのメンバーに励ましてもらう中で「あぁ、自分はやっぱり不安に思っていたのだな」と実感することができました。皆の励ましのおかげで程よく肩の力が抜けたのか、翌日は落ち着いた気持ちで前向きに職場に向かうことが出来ました。執務室に入るときにはやはり緊張しましたが、えい!と足を踏み入れると、なじみの顔が懐かしい笑顔で迎えてくれて緊張していた気持ちがふっとほぐれました。

復職初日から翌週いっぱいは午前職場、午後リワークという併用スタイルで新生活に慣れるよう段階を踏みました。この文章を書いているのは復職二週目の金曜午後で、本日リワークを卒業し、来週からフルタイムで出勤します。一緒に頑張ってきたメンバーや先生方に会えなくなるのは寂しいけれど、ここで経験し学んだ事をこれからの生活で実践していきたいと思います。そして、今度はアフターリワークの場で「仲間」に再会できるのを楽しみにしています。最後にお世話になったリワークの皆様と先生方へ・・・

♪ 本当にありがとうございました ♪

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T.T.さん(リワーク在籍期間:1年2ヶ月)

『卒業文集』

休職の過程で、話すこと、文章を練ることが苦手になってしまったので、箇条書きになりますが、ご容赦下さい。

・自分一人では、休職もリワークに入ることも、復職にもふんぎりを付けられないこと

・敵と味方だけではない、人も物も、見えているものが全てではなく、人やものには色々な面があること

・怒っても泣いてもいい、それ自体が問題な訳ではないこと

・あるメンバーさんの日直の一言で教えてもらったソーシャルスタイル診断で、私が配属され、働いていた部署で求められていた能力や、業界に多くいる性格の人たちと、正反対であったために余計に辛かったと気付いた

・感情や、理想と表出させるもの、現実との折り合いをどう付けるか

・自分を許すことができないと、人も許せなくて、どんどん自分も周りの人も厳しくなってしまい、過酷な環境になっていくこと

・他人のものまで勝手に背負いこもうとする。他人との境界があいまいになることがあること

・感受性が鋭く、しんどくなりやすいのに、変にタフであること。そこで我慢の為所をまちがえると、後々もっと大変なことになること。

他にも沢山のことを気付かせて頂いたり、一緒に考えて頂き、最後になりましたが、約1年2ヵ月間、根気よく向き合って頂いた大野先生、スタッフの皆様、リワークで同じ時間を過ごして下さったメンバーの皆さん、本当にありがとうございました。

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K.Y.さん(リワーク在籍期間:8ヶ月)

『リワークで考えてきたこと』

うじうじと愚痴を言ったり、協働する人のことで自分の気持ちを吐露することは建設的でなく、無礼であるとすら思っていた。実際に周りのそういった言動に辟易していたが、だからといって自分のやり方がそのまま通用するほど経験がなく、うまくいかない中でチームで働くということへの自信を失った。自分の能力への信頼も無くなった。睡眠障害に加えて持病の腰痛も加速し、アプリケーションがブンっと落ちるような感覚で職場を離脱した。

リワークに通い始めて、「3ヶ月ここを通り過ぎて」復職だと漠然と思っていた。会社にも最低3ヶ月のプログラムであるという説明をしただけだった。しばらく朝10:30にログインして、16:00にログアウトするような感覚で、リワークが生活の中心になるという感覚は全く持てていなかった。個別面談の際に先生から指摘されたのは、「ここでのことが話題に上がってこない」ということ。大きな焦りが自分を引きずり、ずるずると前に進もうとしているような状態。一部プログラムの意図がわからないまま2ヶ月くらいはあっという間に過ぎてしまった。グループセラピーなどの意図を明確にキャッチできなかったプログラムに対しては、疑問を通り越してイライラしていた。見えないけどルールがあるらしい、一体なんの時間なんだという不信感。今思うと、よくこのスタンスで2ヶ月も日報を書いていたなとイタい自分に対する羞恥が襲う。言動にはそこまで出ていなかった事を祈るが見抜いていた人はいたのかもしれない。

そういったリワークの見えないルールについて「ここがムカつく!どうして」という乱暴な質問に、自分の言葉で答えてくれる先輩がいた。私が答えやすいような噛み砕いた質問を返してくれた。今思うと、なんて親切なんだろうか。その時はまだ自分の根幹にある感情も理解していないばかりか、日々自分が何を思っているかすら言語化できずにいた。突出した「ムカつく」だけかろうじて拾い、先輩に相談することができた。信頼する人がいたことで、疑問の答えに近づくことだけでなく、少しずつリワークを生活の中心に据えられる様になってきた気がしている。夕方のヘトヘト感が強くなった。

初めて刺さったフィードバックは「興味のないことはシャットアウトしたいんじゃないか」ということ。あるいは自分のこだわりに固執することの危険性を教えてもらった。自分の分身とも言える程こだわっている事が否定されたときに、自分自身が攻撃されているように感じるのではないかという言葉が腑に落ちた。

ここまで書いたノリだと「グチらない自分」なんていう、おしとやかなモンに信憑性が無いが「自分の気持ちを言えないこと」は「自分が何を考えているのかリアルタイムでわかっていないこと」であり、「自分だけで考えてしまう悪いクセ」は「他者の考えを共存させないための方策」でしかないのではないかという気がようやくしてくるようになる。これはこれで歪みなのかもしれないけど、少し視野を広げて自分の事を見つめる習慣はできた。

「何を考えてるか本心がよくわからない」と指摘された時期にSSTの主役を初めてやらせてもらった。のらりくらりと設定を躱していた私にまた同じフィードバックがあり、そこである一つの「気持ち」にようやく気がついた。詰めてくる共演者に対峙するとき、本当は自分は常に「ケンカ腰」だったのだと。その「怒り」を隠すために平静を装い、言葉を選んで自分を抑え込んでいたのではないか。職場で上司に対して感じていたことも、自分の認知の問題でしかないと抑え込んでいたものはそれかもしれない。グループセラピーでのムカつきで、ある意味先生方に対して感じていたそれかもしれない。グループ作業で声の大きい少数の意見に、機会の公平性や個性そのものがスポイルされた時に、グループに対して感じているそれかもしれない。これまで認識していなかったこの気質を当てはめてみるとそこでまた腑に落ちるものがあった。これは自分にとっては大きな気付きだった。攻撃性はいつしか殻にこもってしまう自分に向いてしまい、休職に至ったかもしれない。偏向的なモヤモヤが積もり「怒り」に至るまでに相談できれば違ってくるかもしれない。

通り過ぎると思っていた3ヶ月に収まらず、8ヶ月半の在籍をさせてもらい、途中コロナによる休止期間が2ヶ月ほどあった。睡眠のリズムは乱れ、リワークに入る前の何もできなかった3ヶ月間に逆戻りしてしまったような感覚だった。その後終日体制が復旧してからも、ギックリ腰で数日動けなくなり絶望感を味わった。まるで休職前の私を目の当たりにする気持ちになったが、あの時とは違う対応ができた。どちらもその後のセルフチェックなどでメンバーの皆さんにそのまま共有することができた。その都度、それぞれのメンバーが自分で工夫していることを教えてくれた。しんどさを知ってもらったことだけでも大きかった。

目に見えないところで私は変わっていない。根幹は変われない。もし変わったことがあるとすれば、目に見えないものを見つめる視点。謎に山に例えると、全景が見えるようになった。活きのいい噴火口がある。これまではバイクで峠を攻めていただけで、細かい路面の状態に一喜一憂するだけの視点であった。道程を振り返ることもなかった気がする。

目に見えることはたくさん変われた。休職前は何一つ生活習慣なんてなく、仕事の合間に生活していた感じだった。リワークで「生活という基盤の上に仕事がある」ということを学べた。睡眠についてはギリギリまで不安だったが、セルフチェックや看護面談でアドバイス頂いたことを一つづつやってみて、ルーティーンができた。慢性的な腰痛についても、ギックリ腰からの鍼治療を通して、固まってしまう前に筋肉を日常的にほぐしておく生活習慣を身につけた。モヤモヤしたら信頼する人に話すことの大切さを知ることができた。一番身近な妻との会話も変わった。

リワークに通えて本当によかった。やりきれなかった事もいっぱいあるが、これからも考えて、実践して、身につけていければと思う。メンバーの皆さんと築けた信頼関係は自分のこれからを後押ししてくれる。終盤のグループセラピーでようやく気づけた「ひとりで考えるんじゃなくてみんなで考える、決めるのは自分かもしれないけど」という精神の尊さ。職場でどれだけそういう信頼関係が築けるだろうか。幸い休職中も絶えず声を掛け続けてくれた会社の先輩がいる。約1年ぶりに職場に戻ることができた。あっという間の1年だった。しっかり学んだ。焦らずにゆっくりやっていきたい。

リワークで話していた事、長期的に考えてきたことをとりとめもなく書き連ねてしまいました。これまであまり、まとめた文章は書けてこなかったのでよかったです。最後になりましたが、細やかにご指導いただいた先生方スタッフの皆様、一緒に居てくれて一緒に考えてくれたメンバーの皆さん、そしてずっと支えてくれた妻に感謝申し上げます。ありがとうございました。

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T.K.さん(リワーク在籍期間:5ヶ月)

『リワーク卒業文集』

診察にあたってくださった和田先生、担当心理士としていつも相談に乗ってくださった太田先生をはじめ、クリニックの先生方に心よりお礼を申し上げます。また、リワークの時間を共に過ごしてきたメンバーの皆さん、お世話になりました。

休職時の様子からリワークを通して感じたこと、これからについて記させていただきます。

私が休職したのは2020年1月からでした。休職2カ月ほど前から体調は悪化していましたが自身の状態に気付くことができませんでした。頼まれた仕事が手につかず自信を無くす負のサイクルに陥り、徐々に疲弊していきました。

職場は東京にあり、大阪に住んだことはありませんでしたが、家族がいたためこちらで療養することになりました。会社はできたばかりで従業員も少なく私の社会人経験も短いため、リワークに参加することが問題の解決につながるのか不安があったのを覚えています。

徐々に生活リズムは整っていき外出する気力も出てきたため和田先生や家族と相談し、不安を抱えつつも5月からリワークに参加することになりました。

リワーク開始直後のメンバーさんの印象は、みんな優しそうでおしゃべりな人たちだなというものでした。声をかけてくれる方も多く、次第に打ち解けることができました。

当時は家では何かをやる気はほとんど起きず、考え事ばかりしてしまい憂鬱になってしまうという状況でした。しかしリワークに参加することで何かしらのプログラムがあり、集中はできずとも時間は経過してくれるのでそれだけで満足する節がありました。

最初は半日のプログラムでしたが、すぐに1日通してのプログラムも再開され参加人数も増えました。私を含めて皆さんの活気が徐々に出てきたのを感じました。

振り返ってみると初期の体調は今の10分の1にも満たない感覚でした。万全ではないと感じつつもリワークに足を運ぶことはでき、体調も大きく崩すことはなく、ほとんど欠席せずに参加することができました。

次第に仕事について振り返ることもできるようになっていき、戻りたいという気持ちとまた体調を崩すという不安が入り混じった感情が続きましたが、最終的に復帰するという決断を下せるまで回復することができました。

リワークでは私自身に関する洞察や、休職を繰り返さないための行動や考え方をたくさん学べました。

しかし私にとって一番の収穫となったのは、プログラム内外でメンバーの皆さんと交流を深められたことでした。私は大阪には知り合いがほとんどおらず、リワークの場だけが落ち着く空間となっていっていました。職場においても状況は似ており、同僚はほとんどおらずまたプライベートでも閉じこもっていました。そうした中リワークには心地よさを感じていき、普段の生活においても職場においても足りていなかったのは、心のよりどころとなる場だったのかなと気づかされました。

リワークで多くの課題や弱点を見つけられた一方で、簡単には改善できず今後の人生において付き合っていかなければならないものばかりだなと思います。元気な時には気にせずにできていた体調や気分の管理も、今後は意識してやる必要があると思います。

リワークで過ごした時間はこれまでの経験とは異なるものだという感覚があります。

今後やれることは、楽しいことや辛いことも含めてこのリワークでの経験を忘れないことだと思います。今後の人生において厳しい状況に置かれたとき、リワークで誰かと共有したことが解決のヒントになると信じています。

私に関わってくださった皆さんも、いつか私のことを思い出してくれたら嬉しいです。

復帰にあたるまでに関わってくださった全ての皆さんに重ねてお礼申し上げます。

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K.R.さん(リワーク在籍期間:7ヶ月)

『~弱い自分と向き合う~』

2度目の休職中であった私は、主治医の先生や会社の方々に勧められたことをきっかけに、約7ヶ月間CRESSでお世話になりました。当初は、『休職してしまう自分を変えて、とにかく頑張って3ヶ月で復職しよう。』と考えていましたが、焦る気持ちだけで突き進んで1週間が経った頃、コロナウイルスの感染拡大によりリワークは一時休止となりました。その時の悔しさは未だに忘れられませんが、リワーク再開後、人数も会話も徐々に増えていく集団に入ることで、結果的には、焦らずスモールステップで新しい環境に慣れるという経験を積むことができました。毎週のセルフチェックで目標を立てて、できたところとできなかったところを素直に報告・相談するというのも、理想と現実のギャップが開きがちな私にとっては、少しずつ挑戦するということを学ぶ場になっていたと思います。

本格的に集団でのプログラムが再開されてからは、SSTに主人公として参加したり、グループディスカッション等で発言をしたり、グループ作業の副班長をしたりしたことで、スタッフやメンバーの方々からフィードバックを受ける機会が増えていきました。振り返ると、「本当は困っているのではないか?」「なぜ怒らないのか?」「いつも笑っているけれど、コミュニケーションの取り方が表面的だと思う。」というような指摘をされることが多かったと思います。私はなぜそのように言われるのか分からず困り果てて、段々とリワークが怖い場所になっていき、心が折れそうになることもありました。それでも、担当の臨床心理士の先生に助けていただきながら、諦めずにメンバーの方々と関わることを心がけていると、少しずつ、自分自身や周りの方々と向き合えるようになっていきました。そして、困っている弱い自分から目を逸らして「まだ大丈夫だ」と考える自分自身が、休職につながる姿なのだと思うようになりました。それからは、困ったことを周りの方々に相談するという目標を立てて、思い切って弱い自分をさらけ出してみるようになりました。話すだけでも気持ちがスッキリし、他者の視点が入って物事が良い方向に進むということも沢山ありましたし、時には、全然分かってもらえないと余計に傷つくことや、困っていると言い出せないこともありました。そのように上手くいったりいかなかったりしながら人間関係を深めていくと、リワークは、私にとって苦しい場所であると同時に、安心できる場所にもなっていきました。

私は現在、復職してからこの卒業文集を書いていますが、会社でもリワークと同じような課題に何度も直面しています。強がってしまったり、深いコミュニケーションを避けてしまったり、新しいことにチャレンジすることが怖かったり、根本的なところはあまり変わっていないと思います。でも、そのような弱い自分に気付けるようになったこと、復職で苦戦していることをアフターリワークで相談しようかな…と考えるようになったことは、自分にとって大きな変化だと思います。この経験を忘れずに、これからの人生を少しずつ歩んでいきたいです。CRESSでの時間を共に過ごしたスタッフの先生方やメンバーのみなさん、どのような時にも見放さずに助けていただき、背中を押していただき、本当にありがとうございました。

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S.K.さん(リワーク在籍期間:3ヶ月)

『卒業文集』

参加当初の一週間は、半日ではあったが、リワークに慣れる事とメンバー名を覚える事で、精一杯だった。リワークの開始時間に合わせて、起床し準備する事も苦痛だったが、じきに慣れる事が出来た。又リワークメンバーともコミュニケーションを計る事で、自分の感じている事を相談する事で違った考えにもなれ楽しさも生まれた。

人に相談する事により、しずんで思い悩んでいた内容も解決する事が出来、復帰しても続けて行こうと感じた。リワークに参加する事によって色々な対処法も勉強でき良かったと思います。何よりもあたたかく接してくれた先生方とメンバーに感謝の一言です。

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S.N.さん(リワーク在籍期間:11ヶ月)

『卒業文集』

2020年3月にCRESSに参加してから、約11か月が経ちました。

初めは3ヶ月(6月)で卒業するつもりでCRESSに入ったので、1年後に真冬の寒さに震えながらリワークに通っていることは全くの想定外でした。でも、私にとって自分と向き合うことはそれくらい大変で、時間がかかることだったのだなと今では思っています。

入りたての頃は、メンバーと社交的に関われているし、プログラムもきちんと理解してこなせているから、自分には大きな問題はないと思っていました。そうして1ヶ月たった4月頃、新型コロナウイルスの影響でリワークは一時休止となり、私はそういう自分と向き合わなくて良い日々に突入してしまいました。休職して苦しんでいたはずの自分が、どこか遠くにいってしまっていたように思います。そのため、私にとって本当の意味でリワークの体験ができるようになったのは、プログラムが段階的に再開された6月以降でした。目標としていた3ヶ月が経つ頃に、ようやく自分と向き合う大変さを感じ始めました。

みんなと良好な関係を築ければそれで良いと思っていたけれど、過ごす時間が長くなっていくうちに、先生に傷つけられたと感じたり、メンバーの言動に苛立ったり、悲しくなったり、相手に対して本当はいろいろな感情を抱えている自分に気づくようになりました。また、グループ作業・グループセラピー・SSTなどのプログラムでは、自分の抱えている課題をメンバーやスタッフの先生から指摘されるようになりました。自分で気づいていないことを知る経験はとても苦しく、時には傷つき、惨めな気持ちになってしまうこともありました。でも、今まで見ようとしていなかったそういう自分も、やはり自分なのだと、少しずつ向き合って考えられるようになってきたと思います。また、そういう自分のことを真剣に考えてくれる人たちの存在を、ただの良い人ではなく、心から大切な人たちだと感じられるようにもなりました。

これまでの人生で通り過ぎていたことと向き合ったこの1年間は、私にとって掛け替えのない経験になりました。コロナ禍の難しい環境下でも、たくさんの工夫を練り、いつも親身になって支援していただいたスタッフの皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

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M.K.さん(リワーク在籍期間:9ヶ月)

『リワーク卒業にあたって』

私は、2020年5月から2021年2月までリワークに在籍させていただきました。担当の臨床心理士の先生、スタッフの皆様、そして一緒に復職に向かって取り組んだメンバーの皆様と出会ったことで、仕事に復帰することができたと考えております。皆様に大変感謝しております。

私がリワークに通い始めたころはコロナによる影響もあり、出席者も半数、時間も午前または午後のみという状況が1カ月続きました。メンバーの皆様との交流もほとんどなく、リワークに出席して、帰るという日々が続きました。この期間、生活リズムを整えることに注力でき、朝起きて、夜寝るという、当たり前のことができるようになったのは、よかったことでした。

全員出席した1日のリワークが再開され、SSTやグループ作業など、メンバー同士のやり取りが開始すると、休職直前の自分が表出されてきました。すべて自分の思う計画や方法で取り組もうとしてしまうこと、とにかく結果だけを重視し周囲のメンバーのことを考慮しないことなどです。自分しか見えておらず、周囲のことを考えることをしていない自分と出会いました。当時のメンバーの皆様には、多くのご迷惑をおかけました。しかし、自分から行動を起こし、メンバーの皆様とやり取りすると、自分の課題が浮き上がり、向き合うことができました。

その後、夏頃には、うつ病の症状も見られなくなり、主治医から仕事に復帰しても問題なしと、診断を受けました。私は、転職間もなくして休職に至ったこともあり、休職できる期間が短く、リワーク開始直前に離職していました。そのため、転職活動を開始することを決めました。しかし、仕事に復帰するイメージが全然わかず、ただリワークに通っている状況が1カ月ほど続いていました。転機となったのは、あるメンバーさんの卒業でした。私が医師から復帰して問題なしと診断いただいた頃から、そのメンバーさんは復職する時期を決め覚悟をもって取り組まれていたように私は感じていました。そのメンバーさんの卒業式の日、「あのメンバーさんはあれだけ覚悟をもって取り組んでいるにも関わらず、自分は何をやっていたのだろうか。」と、思いました。

そして、リワークに通うことと並行して転職活動を本格的に開始しました。リワークで行われる自己分析は転職活動においても非常に助けられました。自分の考え方や行動を振り返ることで、自分が仕事に復帰するイメージをすることができました。加えて、グループ作業でリーダーを担当したことで、メンバーの皆様との繋がりを深めるだけでなく、仕事の復帰準備をすることができました。転職活動中は、メンバーの皆様から応援をいただき、非常にうれしく思っていました。そして、最終的に、いくつかの候補から1つを選択する際にも、担当の臨床心理士の先生はもちろんですが、メンバーの皆様に相談させていただきました。過去の自分であれば、絶対にしなかった行動だと考えています。

私は、約1年ぶりに仕事に復帰しようとしています。久しぶりに仕事をすることへの不安はもちろんありますが、リワークで学んだことを生かすことで、休職直前と似たような状況になったとしても、極度に不安になりすぎず、なんとかなるかもしれないという思いもあります。ポジティブな気持ちとネガティブな気持ちに気づき、両者が共存できている状況こそ、リワークで得た経験からきていると考えています。リワーク自体は卒業しますが、リワークで得た経験を今後も生かしていきたいと思います。

改めてになりますが、リワークでお会いした皆様、本当にありがとうございました。

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N.N.さん(リワーク在籍期間:9ヶ月)

『卒業文集』

私は2020年5月からリワークにお世話になりました。

5月7日~2021年2月15日迄、9ヵ月と9日で卒業となっています。

元々この医院に不眠、不安で通院しておりましたが、2019年4月に職場異動したことがトリガーとなって吐気、体調不良で病欠、そして休職となっています。

この医院に通い始めた頃から、カウンセリング等にかかっても今1つ不安、、、孤独感がなくならず、「一生、このまま、生きて行くのかな」と絶望感を漠然と抱えていました(5~6年)。

「生きて行くのが、これ程迄につらいことなのか、皆、どうして生きて行っているのか、どうして折り合いをつけているのだろうー。」

体力尽きて休んでいる頃、このまま、べったり寝ていても欲しい物(この場合は孤独感を解決する手段)は手に入らないのでは、、、と決意して、リワークに参加しました。

まず、安心したのが、「自分の話が通じる人がいる」ということです。臨床心理士さんという専門のスタッフさんが存在することです。専門のスタッフさんや、そういう職業がいたり、あったりするということは「このようなことを考えるのは、自分一人ではない」ということなので、それだけで、実は孤独・不安感が大分解消されました。

学生生活とか、今迄の人生で、不完全「◯◯◯だから」「◯◯より◯◯の方が大変なんだから」「がまんして」「やれば出来る」という言葉に追われ、自分の心をまったく振り返らなかった、、、答えを出すことを避けていた。時には「言うべきことを言う」必要がある。

それに向き合えたことに感謝したいと思います。

リワークは安心出来た場所でした。常に警戒していた(これからもこれは変わらないでしょうが)中で、初めての環境に(「~を気にしなくていい」という環境)慣れませんでしたが、ここがもう「安心出来る」と判っただけでも、、、とても楽になりました。

ありがとうございます。

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K.M.さん(リワーク在籍期間:4ヶ月)

『リワークに通って感じたこと・考えたこと』

今回会社を休んだことは、自分にとって予想外の事態でした。休み始めた当初に、今まで普通に出来ていたことが出来なくなっていることに気付き、回復出来るのかどうか恐怖感を抱えていたことを覚えています。また、これまで人間関係の問題にあまり悩んだことがなく、どうしたら良かったのか…、自分なりに頑張ったが及ばなかった…と多大な疲労感に苛まれていました。

休むことを考えたこともなかったので、リワークという存在も知りませんでした。数ヵ月休んで職場復帰の話が出た時に、体調は回復したけれど、このまま復帰して精神的に本当にやっていけるのか不安に駆られていたところ、産業医からリワークを勧められ通うことになりました。

リワークに通って私が一番感じたことは、人にはそれぞれの感じ方、考え方があり、そこに絶対の正解はないということです。人それぞれ受け止め方の癖があり、それが自分を苦しめているのであれば、苦しくないように癖を変えていく方が生きやすくなるのだと思いました。

リワークに通い始めてすぐに、「不安」という感情の存在を認識することになりました。それまで日常の中で「不安」という言葉を使っていませんでしたが、何となくもやもやする嫌な気持ち、形にならない焦り、自分に対する心もとなさ、これらが「不安」なのだと認識させられました。自分の不安を認識することで、その不安の原因や対処の仕方が見えてくるのだと思いました。形のないもやもやしたものが心の中を占めている状態から、もやもやを形のあるものに変えることで、心の中から掴んで外に出せるようになることを知れたのは、私にとって非常に大きなことで、職場復帰への安心感を与えてくれたように思います。

リワークで非常に大事な学びを得たと同時に、自分の心を他者に晒すことへの苦しさも感じるようになりました。このことは、自分自身に対する新しい発見でもあり、かつ、新たな苦しさ、不安の一つとなり私の中に横たわっています。リワークを卒業し、職場復帰をした後も、自分を表現すること、胸の内を明かすこと、というのは私の課題としてあり続けると思っています。ただ、物事には色々な対処方法があること、人それぞれの考え方があること、それを知っているのはこれまでの私と違うところです。

リワークのメンバー・先生方との出会いは偶然で、同じ時にCRESSに通い、問題を考え、課題に取り組むことが出来たことをありがたく思っています。職場復帰した後も、他のメンバーもそれぞれの場所で頑張っていることを励みにして進んでいきたいと思います。

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F.M.さん(リワーク在籍期間:4ヶ月)

『卒業文集』

学びに無駄なことはありませんでした。

自分は存在する価値がないと物心ついてからずっと思っていましたがなくなりました。

物事のとらえ方や感じ方は人と異なっている場合の方が多いということを改めて感じました。

メンバーさんも先生も看護師さんもやはり人間ですからお互いを思うとか考えるとか毎日心がけている仲間ですら違うのだから職場や世の中ではもっとびっくりすることがあっても嘆くことではないと思えたことが大きいです。

戻った職場の上司は良い方ですが、物事のとらえ方や考え方が全く異なるので言葉をつくして伝えています。

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H.A.さん(リワーク在籍期間:9ヶ月)

『卒業にあたって』

私は休職期間を満了し、退職した後にリワークに参加しました。体力づくりのためにアルバイトを始めようとしていたところ、主治医からCRESSを紹介していただきました。リワークで過ごした期間は、生活リズムを整えるだけでなく、メンバーさんと関わり合いながら自分を見つめ直すことができたので、参加して良かったと思っています。

参加当初と卒業を控えた現在で大きく変化したと思うことは、不安の捉え方です。参加当初は、「先読みして不安になるのをやめること」を課題にしていました。不安は不必要なもので、行動で打ち消したいという考えでした。ところが、プログラムを受講する中で考え方が変化し、現在は「不安と上手に付き合っていきたい」と思っています。なぜなら、生活の中で不安を抱えることはあって当然のことで、それを消そうとするのではなく、受け入れたり、外に出したりすることで心の健康を保てることに気づいたからです。心の容量がいっぱいになりそうなとき、メンバーさんとどれだけコミュニケーションをとることができるかが復職の鍵となっていると思うようになりました。

このように、リワークでの生活を振り返ると、メンバーさんとの関わりが私にたくさんの気づきを与えてくれました。休職原因と向き合うことは、とても辛く苦しい作業です。できれば思い出したくない出来事でした。しかし、リワークに参加することでメンバーさんとお互いの経験を打ち明け合い、気持ちを整理することができました。それだけではなく、メンバーさんから違う角度で自分の経験を見てもらえたので、新しい発見もありました。この作業を繰り返すことで、少しずつ、休職した自分を受け入れて、許せるようになりました。

新しい職場での復職を間近に控えた今、たくさんの不安を抱えています。休職前の自分と違うところは、そんな自分を肯定しているところです。リワークでの学びと思い出を胸に刻んで、自分らしく働きたいと思っています。

最後になりましたが、先生やスタッフの方々、そして一緒に過ごしたメンバーの皆さまに心より感謝申し上げます。

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S.T.さん(リワーク在籍期間:8ヶ月)

『卒業文集』

無事卒業を迎えられたのはスタッフの方々、メンバーの皆さんの支えがあったからと思っており、大変感謝しております。

休職してからリワーク参加するまでの約1年間、私は一日の大半を自宅で過ごしており、昼夜逆転することもめずらしくないほど、生活のリズムが狂っていました。8月末のリワーク参加以来、毎週のセルフチェックを通して自分の行動を確認したことにより、予定通りの起床、就寝時間を守る事が出来、生活のリズムを取り戻すことが出来ました。

私は、去年の8月末から約8ヶ月間CRESSでお世話になりました。

その間、様々なプログラムを通し、自分と向き合いました。それにより少しずつではありますが、自分が何故休職することになったのか考えるようになりました。直接の原因となった、聴覚障害が起こった理由を考えるようになりました。まだまだその答えには行き着いておらず、不安もありますが、もし再発した場合は、コーピングを駆使して乗り越えたいと思います。

最後に、リワークに通った約8ヶ月間、本当に良い時間が持てたと感じています。CRESSでの経験を今後に活かし、日々生活していきたいと思います。

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O.T.さん(リワーク在籍期間:9ヶ月)

『卒業文集』

再休職という形で行き詰まり、復職を目指す過程で、リワークを選んだきっかけは職場からの強いすすめでした。正直なところ、「リワークへ通う」という選択ですら自分の力だけでは決断できなかった、と思い悩んでいました。

通い始めた当初は、他人事のような感覚でしか状況に関わることしかできず、この場での経験や気づきを本音では望んでいない自分がいました。ひたすらに自らの不遜さ、コミュニケーションの脆さや不躾な様がプログラムの端々で露わになり、居心地が悪かったことを覚えています。苦しい、しんどい、不安だ、逃げたい。いつとはなしに、自分は休職前を再現するような状況に追い込まれて(追い込んで)いました。ただ、再びそこで行き詰まったからこそ、そこから抜け出したいと願った時に、私自身のリワークを遅まきながら始めることができました。

それまでも、そこからも、たくさんの気づきがありました。卒業する今は、自分の力だけでは前に進めなかった、と信じています。自分とは世界の異なる人、ちょっと感覚が違う人、なんだか話が合う人、とても境遇が似ている人、それぞれが特別で、等しく傷を負いながら、少なくない時間を共にして、時には他力が、要所ではどうしても自力が必要で、日々のプログラムで悩み、慰め、泣き、笑い、私のリワークはそういう場所でした。

リワークでの時間を経て、休職前と同じ職場へ復帰します。この間の私に他力を費やし、与えてくれたすべての方へ、ありがとうございました。見えてきた課題に対し、積み残したものは多いですが、リワークに踏みとどまって居場所にできた手応えを携え、これからの仕事と、家族と向き合っていきます。そして私も誰かの他力になれた(なれる)のであれば嬉しいです。

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F.S.さん(リワーク在籍期間:8ヶ月)

『卒業文集』

リワークに参加して何が変わったのかと問われたら、おそらく以下のように答えます。

「自分自身を理解できるようになった」

細分化すると、セルフケアを意識するようになった、ストレス対処法(コーピング)が増えた、自分の感情に気づけるようになった、自分の弱みを出せるようになった、等です。

リワーク参加前は、相手から指摘されたり怒られたりすることを恐れて、そうされないような回避行動や逃げる行動をしていました。

しかしリワーク中にはその事について指摘され、「しんどくならないように回避行動すること自体が余計にしんどい」という事に気づけました。

その気づき以降、少しずつスタッフやメンバーからのフィードバックを受け入れることができるようになり、自分の弱みを自己開示できるようになりました。

復職後も業務内容に関して焦りや動揺がありました。

以前の私なら、その業務内容に関してフォーカスを当てていたと思います。

今の私なら、焦り等の自分の感情にフォーカスを当てることが以前よりできます。

これこそリワークでの8ヶ月間の体験から活かせていることです。

スタッフの皆さんとメンバーの皆さんには、私自身の事で一緒に考えてくださり、一緒に悩んでくださり、時にはきびしいフィードバックをいただいたりと、大変お世話になりました。

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S.S.さん(リワーク在籍期間:10ヶ月)

『リワークに参加して思うこと』

私は、2020年7月末から約10か月間、リワークにお世話になりました。

これほどの期間になるとは思ってもみませんでしたが、本当に一生の中で大切な濃い時間を過ごせたと思っています。

私は人とのコミュニケーションが子供のころから苦手で、社会で生きていけるかずっと不安に思いながら過ごしてきました。

最初の結婚をした後から、会社や家庭でストレスがたまり、うつ病になって早20年が過ぎました。

投薬治療を受けながら調子の波を繰り返しつつも会社には行けていたのですが、管理職になったときから、否応にも必要とされる部下や上司、他部署の人間とのコミュニケーションがつらくなっていきました。

なおかつ自分に自信がないのだけれど、そういう自分を知られたくないと強い自分を演じていたように思います。

結果的に仕事での失敗をきっかけにとうとう休職することになりました。

それまでも、主治医の先生に「休んでいいんですよ。」と診察の度に言っていただいていたのですが、結局休職するまでに数年かかってしまいました。

もう少し早く休職していれば、1年以上も休まずに済んでいたかもしれません。

休職直後は、複雑な心境でした。

「あーあ、こんな歳にもなって休職になってしまった。情けない。」

「人生の落伍者になってしまったなあ。」と落ち込む半面、

「やっとゆっくりできる」といった安堵の気持ちもありました。

今にして思えば、失うものはあったけれど、休職してリワークに参加して良かったと思っています。

リワークに参加して感じたのは、自分がいかに気持ちを押し殺して過ごしてきたのかということでした。

また、相手が見えているようで見えていないという事にも気付けて、それはつまり、人が怖いとか、心のどこかで相手を信じられないとかいう事があって見ないようにしていたのでは?と感じています。

参加しだした当初は、自分の弱い所を認められず、そんな本当の自分を出すことが

すごく怖くて心の内を出せずにいて、いつまで経っても進展のない自分にイライラしていたし、自分が嫌いでした。

先生からも心の扉がなかなか開かない事を指摘され、頭でわかっていはいても全く勇気の無い自分にまたイライラして落ち込んでしまうという負のスパイラルに陥っていたと思います。

考えてみれば、自分は頑固でプライドが高いところがあるので、そういった性格が災いしていたのかも知れません。

そうした中、交通事故に遭った事をきっかけに張りつめていた何かの糸が切れたかのように

フッと心が軽くなったような感覚になりました。

そして、数日リワークを休んで復帰した時に暖かくメンバーさんや先生方が迎え入れてくださり、ホームに帰ってきた気がして凍り付いていたものが溶けた感じがしました。

そこでようやく自然体でいることの恥ずかしさやこだわりから解放された気がします。

また、あるメンバーさんが個別相談から帰ってきてソファーに座って泣いているのが偶然気になり、声をかけて辛かった話をひたすら聞いてあげたことがきっかけで色々話をするようになり、気づけば自分のつらい話を聞いてもらう側にもなっていました。

あれだけガッチリ閉まっていた心の扉がこんなことで開いて、少しずつですが気持ちが穏やかになっていくなんて思いもしませんでした。

次第に、何を話せばいいのかわからないなあと思い悩んでいた個別相談でも少しずつ具体的な話ができるようになってきて、手応えを感じれるようになりました。

人生、何がきっかけで良い方向に転がるかわからないものです。

一方で、人の心の内を察するようなことは不得意なのだなあと気付きました。それを補うには、相手に確認する必要がありますが、それはなかなか勇気が出なくて怖いと思ってしまいます。

でも、相手の話をじっくり聴いて共感することはできるし、それをきっかけに相手の心に少しでも触れて自分の心にも触れてもらえるんじゃないか、と思うようになったので、今後、少しずつでもできるようになりたいと考えています。

また、完全主義な性格で失敗を極端に恐れる自分とも向き合うことになりました。

中学の頃には、先生に「失敗が怖い、1発でできなければ気がすまない」というような事を面談かなにかで言っていたことを思い出して、そういえばそんな事を考えて、勝手にそこにこだわって自分を追い込んでいたし、今もついついそう考えてできないと罪悪感を感じてしまうなあと思います。これは認知療法を学んだので一生のらりくらりと付き合っていくしかないのかなと思います。

SSTは自分にとって復職したときに自分がどういう事になるのか、を擬似的に体験できるプログラムとして大変役にたったと思っています。

リワークに参加してすぐにそう感じたので比較的早くから脇役で参加して先生やメンバーさんからのフイードバックにすごく打ちのめされたのを今も覚えています。

でも、ここだからこそ打ちのめされて落ち込んでも周りの皆さんに助けられて癒されて立ち上がれたのかもしれません。

グループ作業は、リーダーを経験したことで自分の管理職としての適性を確認する上で大変役に立ったと思っています。

個別には気を配れても、全体を見て下をグイグイ引っ張っていくようなリーダーというのは自分には難しいと感じました。

でも、あるメンバーさんに、「あなたは、リーダーとか、何かの役とか、そう言うものを引き受けるような星を持っている」と言われました。「お人好しの性格がそうさせるのかなあ」と少しネガティブな考えも浮かんできましたが、復職後しばらくは猶予がありますので、職場に管理職として戻っていけるかどうか、じっくり考えて結論を出したいと考えています。

そろそろ卒業も視野に入ってきた頃、今その時に思ったことや感じていることの大切さを実感するようになりました。

どうしても先々の事を考えてネガティブになっていた自分、そんな自分が嫌いだと言っていた私に、「あなたは、そのままでいいと思いますよ。」とメンバーさんに言ってもらえたことがあります。

「え?僕はそんなにいい人じゃないよ」と思う反面、ちょっと嬉しく救われた気がしました。

そんなことを思い出した時、「先のことより、今この瞬間に感じていること、体験していることを大切にしないと…」と思って、それからは今この瞬間とじっくり向きあうことを意識するようになりました。

それでもネガティブ思考はなくなったわけではないのですが、今、ちょっと疲れているな、とか心の状態に気づきやすくはなるのではと思います。

振り返れば、この10か月の間、本当に色んなことがありました。

休職、リワークへの参加、怪我、父の死去、妻のコロナ感染、職場の大事な一員の退職…

こういったすべての出来事が今の私には必要で与えられたものだったんだと思っています。

まだまだ書ききれない事がいっぱいありますが、最後に、この10か月一緒に過ごしサポートしてくださったスタッフの先生方、メンバーの皆さん、本当にありがとうございました。

そして、この間支えてくれた妻と愛犬にも感謝です。

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T.M.さん(リワーク在籍期間:3ヶ月)

『卒業文集』

3ヵ月間、長いようであっという間に過ぎた貴重な日々だったように思います。

当初は休職期間の都合上、午前午後ともに出席できるのは1ヵ月しかかなわなさそうだったのですが、会社から猶予を頂き3ヵ月間ほぼすべてのプログラムに出席する事ができ、よかったです。

リワークに参加するまでは、興味のない人や良く思ってない人であろう人に話してもしょうがないし、悪いなと思っていた。が、こちらから避けてもあまり良い方向へは行かずむしろ悪い方向へ行ってしまう事に気付きました。ほどよい雑談から誤解が解けほんの少しでも信頼関係が生まれるように感じます。

特定の職種の人に特に萎縮してしまうが、職場でももっと話せるようになっていけたらなと思います。

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N.A.さん(リワーク在籍期間:1年2ヶ月)

『CRESSは人生の道しるべ』

●はじめに

この度、2021年6月を持ちまして1年2ヶ月お世話になったCRESSを卒業することになりました。和田先生、スタッフの先生方、メンバーのみなさま、リワーク参加期間中はお世話になりました。
個人事情で復職が叶わないままの卒業ですが、人生をゆっくり考える良い機会を頂いたと前向きに考えて、引き続き仕事復帰に向けて歩みたいと思っています。
またこの場を借りて、私のリワーク経験談をお話ししたいと思います。

●CRESS参加前[2019年11月-2020年3月]

私は2017年に1回目の休職をしておりまして、この時は主治医の和田先生の診察と自宅療養のみで約4ヶ月で復職をしました。その後は仕事量をセーブしながら勤務しておりましたが、自分の仕事の考え方の課題に充分向き合えていなかったため、2019年4月頃から体調を崩し始め、2019年11月には2回目の休職に至りました。
休職2回目ということで、和田先生から集団治療であるリワークへの参加を勧めて頂きましたが、当初は復職以外に転職も視野に検討したいと思う所もあったため、当初はクリニックの個別カウンセリングを利用させて頂くことにしました。個別カウンセリングを2020年1月から約3ヶ月受けさせて頂きましたが、相談時間が限られる上、主に自分一人で取り組む現状のままでは前進の兆しが見えづらかったため、再度悩んだ末に2020年4月からリワークに参加する決意をするに至りました。

●CRESS初期[2020年4月-2020年6月]

リワーク開始直前に新型コロナウイルスの緊急事態宣言が発出されてリワーク自体が暫く休止になり、復職時期も不透明で不安を抱えてのスタートとなりました。
最初は週1回の個別相談からで、GW明けから週2回3名のみの個別作業が始まり、5月下旬に10名での半日クラス、6月下旬には通常の20名体制に戻りました。
プログラムへの参加やメンバーさんとの会話を通じて、一人の自宅療養では知れなかった「悩んでいるのは自分一人じゃなかったんだ。」という気付きは個人的に大きな一歩だったと思っています。更にメンバーさんも心の病や休職などの類似の境遇や経験を持っておられ、同様に試行錯誤されているという共感部分があったこと、一方でメンバーさん各々の経歴や仕事環境だけでなく、当然考え方も人それぞれ異なっているという多様性に気付けたことは、自分にとって再発見だったと思います。同時にこの時はリワーク効果も実感していたように思います。

●CRESS中期[2020年7月-2020年12月]

しかし、2020年7月中旬頃の軽運動プログラム(ヨガ)の際、マスク着用と水分補給不足が影響して帰宅後に熱中症のような症状でダウンしてしまいました。
これが一因で体調不良と気分不調に陥り約2週間リワークを欠席してしまいました。
この時はリワーク欠席による罪悪感と復職時期が遅れる焦りとの葛藤でぐるぐる思考がなかなか止まらず、またリワーク効果が一段落して実感しにくくなったり、臨床心理士の先生との会話のすれ違いで不信感を感じることもありました。
この不調の中、メンバーさんから頂いた言葉で救われ、また下記を学びました。

――――――――――
「マイペースでも大丈夫」
→焦らないで冷静に。いま判断しなくても良いよ。いつかその時が来るよ。

「自分の気持ちに正直に」
→先生やメンバーさんの言葉は絶対では無いよ。全て受け取る必要は無いよ。

「自分軸/価値観の確立」
→健康(心と体)& 家族を大切に。尊重、謙虚、感謝。
――――――――――

●CRESS後期[2021年1月-2021年6月]

2021年1月にはリワーク終了を意識しつつも、健康と家族を大切にしたい想い、早く仕事復帰時期を決めなければという焦り、の新たな葛藤が出てきました。
ただ年度末は会社の繁忙期で返事が無くて復職相談が思うように進まず、3月には休職前から検討の転職活動を並行して行ってみました。残念ながらGW連休前後の同時期に子供の病気や家庭保育による家事育児の負担増加、復職相談や転職活動の対応に伴うプレッシャーが重なり、リワーク終了間近でしたがダウンし数日間欠席してしまいました。幸い家族の助け、先生やメンバーさんの声がけを頂けたため、家事育児の省力化と復職活動に絞ることで、早期に回復することができました。
最終の2021年6月には、CRESSへの恩返しまでは出来ていないとは思いますが、以前はあまり出来ていなかった自分の経験談や悩みを新しいメンバーさんにも共有することを意識して、少しでも何かお役に立てるキーワードを拾ってもらえればなという気持ちを持ちながらリワーク最終日に臨むことができました。

●CRESSを卒業して[2021年7月-]

仕事復帰までの道のりはまだ長いですが、自分の気持ちを大切にしつつ、山あり谷ありの状況に一喜一憂せず冷静に、また余裕を持って対応できるという意味でのマイペースを維持しながら、CRESSで学んだことを道しるべに引き続き仕事復帰に向けた活動を続けていきたいと思っております。
最後に、私の大切にしたい気持ちや考えを【尊重】してくれたメンバーさんや先生に改めて【感謝】したいと思います。ありがとうございました。

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M.S.さん(リワーク在籍期間:4ヶ月)

『リワークプログラムCRESS 卒業文集』

私はリワークプログラムCRESSへの参加を通じて「コミュニケーション」「思考パターン」「落ち込んだ時の対処法」において成長することができた。

一点目の「コミュニケーション」については、リワーク参加前までは職場メンバーとの雑談において会話内容ばかりに気を取られて言葉を発することがほとんど出来ていなかった。しかし、グループセラピーというプログラムを通じて、自分は雑談が苦手であることを自己開示することが出来てから、会話内容に捉われずに相手のことを知りたいと思った時に知りたいことを尋ねることが出来るようになった。復職してからも相手のことを知りたいという気持ちを持って対話しようと思っている。

二点目の「思考パターン」については、リワーク参加前までは「グレーな事象に対して直ぐに白黒付けたくなる」といった思考の癖があった。しかし、心理士との個別相談等を通じて白黒が無くグレーな事象があっても構わないといった思考に転換することができるようになった。復職してからも自分の思考パターンを客観視することを忘れずに続けていこうと思っている。

三点目の「落ち込んだ時の対処法」については、リワーク参加前までは落ち込むととことん落ち込み、一日中そのことしか考えられなくなり、弱い自分を否定し、現実検討することから逃げていた。しかし、リワークで日々を過ごす中で、落ち込んでいる自分・弱い自分を受け入れたうえで解決に向かって現実検討することができるようになった。復職してからも自分の弱い部分を認めてあげて、解決に向かって現実検討していこうと思っている。

上記の三点を意識して、アフターリワークでもう一段階成長した自分を見せられる日を心待ちにしている。

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T.Y.さん(リワーク在籍期間:9ヶ月)

『リワーク卒業文集』

私は今回、7年後しで2度目となる休職を経験しました。コロナ渦の制限で仕事と家庭(育児)の両立がうまくこなせず、自責のストレスから体調を崩してしまいました。当初はそんな自分が情けない、となかなか受け入れることができず、体調もごまかしつつ、休職にも踏み切れずにいました。

ただ、いよいよ仕事が手につかなくなり、会社の保健士から「リワーク通院を視野に、思い切って休職に踏み切ってはどうか。」と提案されました。休職後、しばらくしてからCRESSの説明を受けましたが、その際、「少なくとも3、4ヵ月、長い人では1年通う人もいる。」と聞きました。本当にそんな期間、休職して良いのか、キャリアに空いた穴が広がるんじゃないか、通ったらなかなか帰ってこられなくなるのでは、と変な不安を悶々と膨らませて話を聞いていたのを思い出します。

結局、悩んだ末、CRESSに通うことを決めたのですが、一番大きな理由は「もう繰り返したくない。」という思いからでした。まだ数十年続く会社員人生を考えると、ここでの数ヶ月の学びが再発予防につながるかも、安心材料になればと思ったのです。

結果として、私は9ヶ月という想定以上の時間をCRESSで過ごしました。その期間はとても密度の濃い時間だったと感じています。スタッフの方々、メンバーの方々からの温かい言葉もありましたし、つらい自分の過去について振り返ったり、葛藤や苦しい思い、悩みも経験しました。他にも自分の苦手なこと、得意なこと、できること、できないことについても考えました。様々なバックボーンを持ったメンバーとの交流で、多様な価値観や、自分では考えもしない悩みを持つ人もいることを知りました。

そして、それらCRESSで経験したことが書かれた9ヶ月分の資料をファイリングした際、その重さと厚みにびっくりしました。しかし、これこそが、私がリワークでメンバーの方々と体験した経験の形であり、成果物そのものだと思っています。

もし、「リワークに通ったのでもう万全ですね?」と聞かれたら、以前の私なら「大丈夫です。リワークに通ったので。」とすぐ答えると思います。でも今のわたしは、そういう時の自分の答えが自分の声でないことを知っています。なので、「不安の方が大きいです。でも、できることはあると思うので、その範囲でなにかしたいです。」と答えられるようになっていると思います。

CRESSに通う決意をしたとき、数ヶ月を犠牲にして、長い将来の不安を取り除く、まるで「投資」のような感覚があったかもしれません。しかし、卒業を前に振り返ると、今回の経験は犠牲ではなく、ちょっとした回り道程度に思えており、これまでも、これからもひとつにつながっているんだろうな、と前向きに受け止めることができています。

メンバー、スタッフの皆様、どうもありがとうございました。

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H.T.さん(リワーク在籍期間:2ヶ月)

『卒業文集』

2ヵ月前からリワークに参加させて頂き、開始する前は、リワークは講義中心のイメージがありましたが、実際は自主的に動かないといけないプログラムばかりで正直とても辛い毎日でした。この2ヵ月間で自分の積極性の無さや、初対面の方とのコミュニケーションが苦手な面、咄嗟な出来事や問題点に対応することが難しいことなど改めて痛感致しました。

ただメンバーの方々は、優しく迎え入れてくれて、常にフォローも沢山してくれました。

最初は顔と名前が一致しませんでしたが、徐々に皆さんとコミュニケーションを取ることで自分からも少しずつ話し掛けられるようになりました。同じように仕事を休んだメンバーから過去の経験やアドバイスを聞き、とても参考になりました。

今後職場に復帰するに当たり、プログラムで学んだストレスマネージメントや認知療法などを活かし、自分の性格と向き合いながら、職場でも対処できるようになりたいと思います。

今回リワークを参加するにあたり、生活のリズムを整えることを第一の目的としておりました。2ヵ月の間で、最後の1週間の出社トレーニング以外はプログラムに全て出席出来たことは自信にしたいと思います。但し、プログラムの中で感じた自分の改善点や性格は簡単には治らないことも改めて分かりました。今後職場に復帰してからも自分と上手く付き合いながら少しずつでも改善出来るように励んで行きたいと思います。

とても内容の濃い2ヵ月間を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。

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